知っておきたいジェルネイル後の爪トラブルと正しい対処方法をネイリストが解説 | ネイル女子

※本サイト内では一部プロモーションが含まれます

「ジェルネイルを続けていたら、爪がボロボロに…」そんな声を耳にしたことはありませんか?
ネイルを楽しむつもりが、爪のトラブルに悩まされるなんてとても残念ですよね。

爪が剥がれた・黒くなった・割れたなどの症状には、見えないところでトラブルが潜んでいるかもしれま
せん。
マニキュアと比べて持ちが良いジェルネイルですが、そのぶん爪への負担も少なくないのが現実。

このページではジェルネイルのよくあるトラブルの種類や原因、そして自爪を守るためのケア方法まで詳しく解説していきます。

ジェルネイルのトラブルが心配な方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ジェルネイル後に起きやすい!?主な爪トラブル

ジェルネイルを付けている手元

ジェルネイルを楽しんでいると、知らないうちに爪に負担がかかっていることがあります。
ここでは、実際によく見られるジェルネイル後のトラブル例を4つご紹介します。

予防や早期対処のためにも、まずはどんな症状があるのかを知っておきましょう。

グリーンネイル

グリーンネイルとは、爪の表面や裏側が緑色に変色するトラブルのこと。

原因は「緑膿菌(りょくのうきん)」という細菌の繁殖によるもので、ジェルネイルが浮いて隙間ができたときにその中に水分や汚れがたまり菌が増殖してしまうことで起こります。

特に湿度が高くなる梅雨〜夏場は菌が繁殖しやすく、グリーンネイルが起こりやすい時期です。
見た目は軽い変色でも放置すると色が濃くなり、黒くなることもあるため注意しましょう。

付け替えの時期が遅れてジェルが浮いていたり、サロンでの衛生管理が不十分だったりするとリスクが高まります。
痛みやかゆみを伴うことは少ないものの放置すれば爪への負担となり、剥がれた・割れたといった別のトラブルを招く恐れも。

異変に気づいたらすぐにジェルをオフし、皮膚科で受診しましょう。

爪水虫

爪水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が爪に感染して起こる疾患です。

ジェルネイルとの直接的な関係はあまり知られていませんが、実はネイルを長期間つけっぱなしにしていると爪の裏側に湿気がこもりやすくなり、白癬菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
感染すると爪が白く濁ったり厚くなったり、もろくなって割れやすくなることも。

足の爪に発症するケースが多く「足の爪が剥がれるようになった」「黒くなる」などの変化が見られたら注意が必要です。
市販薬では治りにくく、誤ったケアは悪化を招く恐れもあるため皮膚科での診断と内服薬や外用薬による治療が基本です。

サロンで施術を受ける際も、感染を広げないために早めに専門医に相談しましょう。

爪甲剥離症

爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)は、爪が指先から浮いて白く見える状態を指します。

見た目には「爪が剥がれてきた」と感じるような変化が特徴で、ひどい場合には爪全体が浮き上がることもあります。
ジェルネイルによる長期間の圧迫や、オフの際に削りすぎてしまったり無理にジェルを剥がすといった行為が大きな原因になります。

爪の表面が傷ついたり強い負担がかかることで爪と皮膚の間の密着が弱まり、剥離が進行してしまうのです。
また、アレルギーや外傷・マニキュアでも同様の負担が起きることがあり「ネイルのせいで爪先が剥がれた」と感じる方も少なくありません。

この症状は自然に治ることもありますが放置すると爪が黒く変色したり細菌感染のリスクもあるため、違和感を覚えたらネイルをお休みし皮膚科で相談することが大切です。

ジェルネイルアレルギー

ジェルネイルアレルギーは使用される成分に対して肌や爪が反応し、かゆみ・赤み・腫れ・爪の変形などのトラブルを引き起こす症状です。
特に未硬化ジェルが皮膚に触れたまま放置されることでアレルゲンとなる成分が肌に浸透し、アレルギー反応を引き起こすケースが多く見られます。

初期症状としては指先のかゆみやヒリつき・爪まわりの皮膚が荒れるといった軽い違和感から始まり、悪化すると爪が黒くなる・爪の表面が剥がれる・爪が割れるなどの深刻な影響につながることもあります。

一度発症すると同じ成分を使ったジェルだけでなくマニキュアや他のネイル用品にも反応してしまうことがあり、サロンでの施術が難しくなることも。
症状が出た場合はすぐに使用を中止し、皮膚科での診断を受けることが必要です。

セルフネイルでもサロンでも皮膚につけない・換気をしっかりするなど、日頃から予防を意識しましょう。

爪トラブルが起きた時の正しい対処方法

ハートを持つ医師

ジェルネイルをしていて爪の色が変わった・剥がれた・割れた・かゆみがあるなどの異変に気づいた時は、まずは無理にネイルを続けずジェルをオフすることが大切です。

見た目に大きな異常がなくても爪の裏側で菌が繁殖していたり、アレルギー反応が進行している可能性もあります。
自己判断で市販薬を使ったり無理に削って対処しようとすると、症状が悪化したり爪への負担が増してしまう恐れも。

早めに皮膚科を受診し正しい診断と処置を受けることで、回復までの時間が短くなりますよ。
特にサロンでネイルを続けている場合はネイリストにも状態を共有し、施術を一時中止する判断が必要です。

爪や指先に違和感があるときは、無理せず一度ネイルをお休みして爪の健康を優先しましょう。

ジェルネイルで爪がボロボロになる原因

シェラックネイルを爪に塗布している様子

ジェルネイルの仕上がりは美しいものですが、扱い方を間違えると自爪が薄くなったり割れやすくなったりとボロボロの状態に陥ることもあります。

ここでは、そんな状態を引き起こす主な原因を3つご紹介します。

ジェルネイルを剥がしている

ジェルネイルが浮いてきたとき、つい無意識に自分ではがしてしまったという経験はありませんか?
この行為は爪の表面をごっそり削り取ってしまうことになり、爪がボロボロになる大きな原因のひとつです。

ジェルと一緒に自爪の角質層まで剥がれてしまうことで、爪が薄くなったりひび割れや欠けが起きやすくなります。
さらに傷ついた爪は外部刺激に弱くなるため、黒く変色したり割れたまま伸びてしまうことも。

一度爪の層が削れてしまうと元に戻るまでに数か月かかることもあり、その間のネイル施術が制限される場合もあります。
浮いてきたときこそ、無理にはがさずサロンやセルフで正しいオフを行うことが大切ですよ。

付け替えが早いまたは遅い

ジェルネイルの付け替えタイミングを誤ることも、爪がボロボロになる原因のひとつです。

まだキレイだからと長期間つけっぱなしにしていると爪とジェルの間に隙間ができやすくなり、そこから水分や汚れが入り込んでトラブルを招くことがあります。
この状態を放置すると、グリーンネイルや爪水虫のリスクも高まります。

一方で、頻繁に付け替えすぎるのも注意が必要です。
毎回のジェルオフによる削りすぎや頻繁な施術による爪への負担が積み重なることで、爪が薄くなり割れやすくなることも。

目安としては、おおよそ3〜4週間を目安に付け替えるのが理想的です。
爪の状態やライフスタイルに合わせて、無理のないスケジュールでネイルを楽しむようにしましょう。

ジェルオフで削りすぎ

ジェルネイルをオフする際にファイル(やすり)で自爪まで削ってしまうと爪がどんどん薄くなり、ボロボロになる原因になります。
特にセルフオフに慣れていない場合はジェルと爪の境目が見えにくく、必要以上に削ってしまいやすいのが注意点です。

サロンでも経験が浅いスタッフが強い圧でファイルをかけすぎてしまうと爪の表面が剥がれたようになり、白くなったり縦線が目立つこともあります。
これは見た目だけでなく、爪の強度にも影響が出てしまう状態です。

削りすぎは一度起こると爪先が割れやすくなったり、指先のかゆみや違和感につながることも。
ジェルオフは時間をかけて、丁寧に行うのが基本。
強くこすらず、必要なところだけを削るよう意識しましょう。

強く美しい自爪を目指すには

ハンドクリームを手に塗る様子

爪のトラブルを防ぎながらジェルネイルを楽しむには、日頃のちょっとした意識とケアがとても大切です。
爪は体の一部だからこそ負担をかけすぎず、内側からも外側からも丁寧にいたわることが美しい指先を長く保つポイントになります。

ここでは、自爪を健康に育てるために意識したい4つの習慣を解説していきます。

適切な期間で付け替える

自爪を健やかに保つためには、ジェルネイルの付け替え時期を守ることがとても大切です。

長く持たせようと無理に伸ばして使い続けるとジェルが浮きやすくなり、そこから汚れや水分が入り込みやすくなります。
これが爪の裏側に菌が繁殖する原因となり、グリーンネイルや爪水虫などのトラブルにつながることも。

反対に付け替えが早すぎてもオフの頻度が増えて爪の表面を何度も削ることになり、爪への負担が大きくなります。
理想の目安は、約3~4週間ごとの付け替え。

個人差はありますが爪の伸び具合やネイルの状態を見ながら適切なタイミングを見極めることで、トラブルを防ぎつつ長くジェルネイルを楽しむことができます。

オフで無理やり剥がさない

浮いてきたジェルネイルをそのまま無理にはがしてしまうと、ジェルだけでなく自爪の表面まで一緒に剥がれてしまう恐れがあります。

こうした剥がし方は爪の層を破壊し、爪が薄くなったり割れやすくなったりする大きな原因となります。
自爪の表面が剥がれるようなダメージが続くと爪先が欠けたり爪の色が黒く変色したりするなど、深刻なトラブルにつながることも。

さらに傷ついた爪は菌が侵入しやすく、グリーンネイルや爪水虫などを引き起こす可能性もあります。
オフの際は焦らずに専用のリムーバーで丁寧にジェルを柔らかくしてから、無理なくオフすることが基本です。

サロンで施術を受ける場合も、爪への負担が少ない方法で対応してもらえるかを確認すると安心ですよ。

こまめに保湿する

強く美しい自爪を保つために欠かせないのが、日々の保湿ケアです。

ジェルネイルをしていると水仕事や乾燥によって爪や指先の水分が失われやすくなり、爪が硬くなって割れたり縦筋が目立ってくることもあります。
特に、爪の裏側や甘皮まわりは乾燥が進みやすく、気づかないうちにダメージが蓄積しやすい部分です。
乾燥した状態ではジェルの密着も悪くなり、浮きや剥がれの原因になることも。

ネイルオイルやハンドクリームを使って朝晩や水仕事の後などこまめに保湿する習慣をつけることで、爪の柔軟性が保たれ割れや欠けの予防にもつながりますよ。

見た目の美しさだけでなく爪の健康を守る基本として、こまめな保湿を心がけましょう。

爪を作り出す栄養を摂取する

健やかな爪を育てるためには、外側からのケアだけでなく内側からのサポートも大切です。

爪は皮膚の一部であり、食事から取り入れる栄養によって日々少しずつ作られています。
栄養が不足すると、爪が薄くなる・割れやすくなる・縦筋が目立つといったトラブルにつながることも。

特に意識したい栄養素は、たんぱく質・ビオチン・亜鉛・鉄分など。
たんぱく質は爪の主成分であるケラチンの材料となり、ビオチンや亜鉛はその生成や代謝を助ける働きをします。

鉄分が不足すると血流が悪くなり、爪の色が悪くなったり黒い線が出ることもあります。
栄養バランスのとれた食事を心がけることで根元から丈夫な爪が育ちやすくなり、ネイルによる負担にも耐えられる強さが備わってきますよ。

毎日の食事から、自爪ケアを始めてみましょう。

まとめ

ジェルネイルは指先を華やかに見せてくれる素敵なアイテムですが、扱い方を間違えると爪のトラブルを引き起こすこともあります。

グリーンネイルや爪水虫・爪甲剥離症・アレルギーなど、さまざまな症状は見た目では分かりづらく気づいたときには爪がボロボロになっていた…というケースも少なくありません。

こうしたトラブルを防ぐためには、無理に剥がさない・適切なタイミングで付け替える・丁寧にオフする・こまめに保湿する・栄養をしっかり摂るといった基本のケアを大切にすることがポイントです。

爪は私たちの身体の一部。
外側の美しさだけでなく内側からもいたわってあげることで、ジェルネイルを長く安心して楽しむことができますよ。

ジェルネイルによる爪のトラブルが気になる方や自爪の健康を守りながらネイルを続けたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事のキーワード

キーワードから記事をみつけよう!

この記事のライター

「セルフネイル」のランキング

一週間で人気のあった記事ランキング

ネイル女子 - Have a nice day tomorrow. [明日をたのしく。]

  • facebook
  • x

公式アカウント