爪の両サイドには「ストレスポイント」と呼ばれている箇所があるのをご存知でしょうか?
実は爪のヒビや割れは、ストレスポイントから入っていることが多いのです。
爪を伸ばしたりネイルをしたりしていると、いつの間にか爪が割れてしまうことがあり悩みの種です。
では、なぜ爪のストレスポイントは割れやすいのでしょうか?
この記事ではストレスポイントが割れやすい原因やケア方法、そして爪にヒビが入った時のセルフでできる補修のやり方をご紹介します。
爪が割れると髪や服に引っかかったり、深い亀裂になると痛みが出たりと、色々厄介です。セルフで行う爪の補修をぜひマスターしましょう!
ストレスポイントとは
ストレスポイントは爪の両端に位置し、爪の中で「亀裂や二枚爪などのトラブルが起こりやすい部位」を指します。
よほど深爪でない限り誰しもある部分なので、「いつの間にか爪に亀裂が入って、髪の毛が引っかかる」なんてことも、よく起こりがちです。
亀裂があると指先の扱いに何かしら影響を及ぼすため、入らないよう気をつけましょう。
まずはストレスポイントの基本的な情報をお伝えします。
爪のストレスポイントはどこ?
ストレスポイントは爪の両サイドにあり、爪の白い部分とピンクの部分(イエローライン)の境目を指します。
イラストの赤◯で囲ってある部分がストレスポイントと呼ばれている箇所です。
爪のストレスポイントにヒビが入りやすい理由
なぜストレスポイントはヒビが入りやすいのでしょうか?
理由として考えられるのは、
- ストレスポイントを境に皮膚と爪が離れている
- ストレスポイントが爪の縁にある
このように、爪と皮膚が離れるポイント地点かつ爪の縁にあたるため、外部からの衝撃や圧迫を受ける起点となりやすいのです。
爪にかかった少しの負荷もストレスポイントが支点となり、ダメージが集中します。
また爪の縁は、もともと引っかかりやすいので、爪割れの原因となります。
ストレスポイントは、爪の先端よりも負荷がかかりやすく割れやすいので注意が必要です。
爪がストレスポイントから割れないようにするには?
亀裂があると爪先を気にしながらの生活になるので、できるだけ入らないようにしたいですよね。
しかしストレスポイント自体をなくすことはほぼできないため、爪がストレスポイントから割れたり折れたりしないようにするためには対策が必要です。
ストレスポイントに負荷がかかりにくい爪の形は「スクエア」
爪の形によってストレスポイントにかかる負荷を減らすことができます!
対策の一つとして、ストレスポイントにヒビが入りやすい人は、一度爪の形状を見直してみるのも良いかもしれません。
おすすめの爪の形は、「スクエア」もしくは「スクエアオフ」
スクエアがおすすめの理由は、「爪の先端を尖らせるとストレスポイントに大きな負荷がかかるから」です。
スクエアやスクエアオフのように、先端を平にすることで爪先にかかる力が分散され、ストレスポイントへの負担を軽くすることができます。
さらにおすすめなのは、爪の長さをできるだけ短くすることです。
爪の長さは、長いよりも短い方がストレスポイントへの負荷を減らせますよ!
ストレスポイントから割れにくくするには
- 形は「スクエア」か「スクエアオフ」にする
- 長さは短めにする
すぐに爪が割れてしまう人は、まずはこの2点を意識してみて下さい!
爪の保湿を忘れないようにする
オイルやハンドクリームで、爪と指周りの保湿はしっかり行いましょう。
亀裂が入りやすい爪とは、乾燥して柔軟性のない爪です。
爪は乾燥すると硬くなって柔軟性が低くなってしまうため、小さな衝撃に弱くなり、その結果亀裂や欠けのトラブルが起こりやすくなります。
こまめな保湿を習慣にして柔軟性をUPさせ、割れにくい爪にしていきましょう!
爪切りはNG!爪やすりを使うようにする
爪の長さや形を整える際、爪切りではなくやすりを使いましょう。
爪切りは刃先がかみ合う際、強い力が加わります。
その際に爪が弱っていたり乾燥していると、その力に耐えきれず、亀裂や割れなどトラブルを引き起こすリスクを上げることになります!
トラブルを起こさないためにも、爪やすりでやさしく整えるようにしてください。
ストレスポイントが割れた時の対処法
爪にヒビが入ってしまった時、指先に絆創膏を巻いて凌いでいませんか?
しかし指先の絆創膏は何かと不便ですし、見た目も美しくありません。
そんな時、自分でササッと割れを直せたら嬉しいですよね。
爪の補修はネイルサロンでやるものだと思っている人も多いですが、意外と簡単にセルフで補修できるものなのです。
さすがにネイルサロンのように強度もあり持ちも良い完璧な補修は難しいですが、日常生活で困らない程度ならセルフで十分直すことができます!
爪の補修方法は主に3つ。
- ネイルグルーで補修する
- ジェルネイル+シルクラップで補修する
- アクリルで補修する
があり難易度も違ってきます。
では、それぞれ詳しくみていきましょう!
ネイルグルーで補修する
ネイルグルーは、ネイル用接着剤のことです。
主に亀裂の補修に使いますが、パーツ固定にも使えるので一本持っておくと重宝します。
グルーを使った補修方法は簡単で、亀裂部分にグルーを少量塗布し、しっかり乾燥させればOK。
使い方は「塗布するだけ」なので、初心者でも簡単に行うことができます。
ただし、水に触れたり時間の経過と共に接着力は落ちていくので、あくまで応急処置の一時的な補修と認識しておきましょう。
ジェルネイル+シルクラップで補修する
ジェルネイルセットをお持ちの方は、シルクと呼ばれる素材を使っての補修がおすすめです。
ネイルグルーよりしっかり補修することができます。
ネイリストによってやり方が微妙に異なりますが、
- ネイルグルーで亀裂を接着し、ベースジェルを塗布 → 硬化
- 再び薄くベースを塗り、亀裂部分にカットしたシルクを貼りつけ、段差をベースジェルで埋める → 硬化
- 未硬化ジェルを拭き取りスポンジファイルで表面を整える
これが基本の工程になります。
カラージェルを乗せたい場合は、③の工程はせずそのままジェルデザインを施してください。
シルクラップでの補修は、ジェルネイルの扱いに慣れていないと難しく感じるため、ある程度の知識と技術が必要です。
■シルクラップとは?
シルクラップとはシルクとも呼ばれていて、割れた部分を覆うように使うネイル道具です。
とても薄く、粘着性と柔軟性があるため爪にピタリと馴染みます。
グルーやクリアジェルを上から塗っても、違和感のない補修が可能です。
アクリルで補修する
スカルプチュアで使用されるパウダーとリキッドを使った、ネイルサロンで扱われることが多い、本格的な補修方法です。ネイルサロンでは「リペア」と呼んでいます。
アクリルを使った爪の補修は薬品を使うことや技術が必要なことから、セルフでは難易度が高く練習が必要です。
ただし馴れてしまえば、持ちが良く、強度も一番ある方法です。
セルフで簡単!ネイルグルーを使った補修方法
セルフで爪の亀裂を直すなら、ネイルグルーを使った補修方法がおすすめ!
ネイルグルーを使った補修方法を知っておくと、いざという時とても便利です。
ここでは、爪が割れてしまった時にセルフでも気軽にサッと補修することができる「ネイルグルーとティッシュ」を使ったやり方をご紹介します。
用意するもの
- ネイルグルー
- ティッシュ
- 爪楊枝
- エメリーボード(爪やすり)
- スポンジファイル
- エタノール
- ピンセット
- ハサミ
補修のやり方
- エタノールで爪の油分除去をする。
- ティッシュをヒビが隠れるサイズにカットする。
- ヒビにグルーを塗る。
- ピンセットを使ってカットしたティッシュを乗せ、爪楊枝を寝かせて使いながらグルーとティッシュを馴染ませる。
- ティッシュの上からグルーを重ね塗り、しっかりと乾かす。爪楊枝で軽く叩いてみてコツコツと乾いた音がしたらOK。
- エメリーボードで爪の形を整える。はみ出して固まっているティッシュなども一緒に削っていきましょう。
- スポンジファイルを使い、表面の凸凹を優しく削りながら均していく。
ネイルグルーを扱う時の注意点とポイント
ネイルグルーは皮膚につくと一瞬で接着してしまうので、爪楊枝やウッドスティックなどを使って指の皮膚にはつかないようにしましょう。
また割れた部分がズレている時は、グルーを塗ったら乾く前に反対の手の爪を使って、下から支えるようにしてズレを合わせていきましょう。
そのまましばらく固定していればグルーが乾いて、割れている部分のズレを直すことができます。
強度が欲しい時は、グルーを塗って乾かすを繰り返し行うことできれいに厚みを出すことができます。
一度で厚みを出そうすると仕上がりが悪くなるので、数回に分けて重ねていくようにしましょう。
まとめ
爪のストレスポイントは、爪の中で最もトラブルが起きやすい箇所です。
そのため、亀裂や割れに悩んでいる方は日頃から指先の扱いに気を付けたり、爪の形や長さを強度のあるものに整え、予防することが重要です。
亀裂が入ってもネイルグルーで応急処置をしたり、シルクラップで補修することもできるので、入った時の対処法も頭に入れておきましょう。
丈夫で健康な爪を保てるよう、こまめな保湿も心がけてくださいね。