セルフネイルにも人気の高い「ビルダージェル」。
爪の厚み出しや補強、長さを出したり、ぷっくりとしたアートを作ったりと、幅広く使える万能ジェルです。
ベースジェルやトップジェルとの違いがよく分からないという初心者の方も多いですが、基本の使い方を覚えることで仕上がりが一気にプロ並みになります。
この記事では、ビルダージェルの正しい塗り方や厚み・長さ出しのコツ、よくある失敗例とその対処法まで、分かりやすくご紹介します(^^)
ビルダージェルとは

ビルダージェルとは、「爪の厚み出し」「補強」「長さ出し」が出来るジェルのことです。
普段使用するベースジェルやカラージェルよりも粘度があるので、扱いが少し違ってきます。
硬度の高いジェルで、折れやすい薄い爪に使用することで強度が増し、自爪を保護する役割も果たします。
ネイルサロンでは良く使われますが、近年ではセルフネイルでも人気が高まっているジェルです。
ビルダージェルでできること

ビルダージェルは、ネイルの補強や長さ出し、立体的なデザインにも幅広く活用できます。
自爪が薄い、欠けやすいといった悩みを持つ方でも、厚みを出して強度を出せるのが大きな魅力です。
ネイルフォームやチップを使って、自然な長さを出すことも可能です。
高い粘度を活かすことで「ぷっくりフラワー」や「うねうねライン」などの立体的なアートも作ることができます。
ビルダージェルは、用途に合わせて幅広く使える万能ジェルなんです(^^)
ビルダージェルで厚みを出す方法

ビルダージェルの厚み出しは、爪の補強効果もあり、割れやすい爪や反り爪といった悩みの方に最適な方法です。
やり方とポイント
- ベースジェルを塗り硬化する
爪の表面を整えた後、ベースジェルを均一に塗り、ライトで30秒〜60秒程度硬化させます。 - ビルダージェルを中央に盛るように塗る
筆に適量を取り、根元から2mm程あけたところにジェルを置きます。そこから爪の先端に向かって、右→左→真ん中の順で薄くスッと引いていきます。
根元に残ったジェルを、筆を使って、爪の中央部分が盛り上がるように誘導していきます。最後に筆の面を使って爪の先端にジェルを塗布しましょう。 - ライトで硬化して完成です。
ビルダージェルで長さ出しをする方法
ビルダージェルは、長さを出すことができるジェルです。
ネイルサロンで施術するような長さ出しも、セルフで行うことができます。
ネイルフォームを使用し、爪先を好みの長さに整えるのが基本的な方法です。
やり方とポイント
ネイルフォームを使ったやり方を解説していきます。
- ネイルフォームを装着する
爪のカーブに合うようネイルフォームをしっかりとセットします。浮きやズレがあるとビルダージェルが流れてしまうため、しっかりとはまっているか確認しましょう。 - ベースジェルを塗って硬化させる
自爪全体に薄くベースジェルを塗り、ライトで硬化させます。 - ビルダージェルで長さを形成する
まず、ネイルフォームのガイドラインに沿ってジェルを伸ばし、ネイルフォーム上で形を形成します。爪とネイルフォームの境目をしっかり覆うようにして、一度硬化します。
その後、自爪の根元から先端まで覆うようにジェルをのせていきましょう。中央部分をやや厚めに盛ることで、キレイなフォルムを作ることができます。 - 仕上げ
ライトでしっかりと硬化させた後、ネイルフォームを外します。表面と形をファイル(やすり)で整えて、最後にトップジェルを塗って完成です
3つのぷっくり立体アートをする方法
ビルダージェルは、厚みや強度を出すだけでなく、立体的なアート作りにも使用されます。
粘度が高くジェルが流れにくいので、ぷっくりとした水滴ネイルやうねうねネイル、フラワーネイルなどを作るときに最適です。
立体アートには粘度の高いビルダージェルを選ぶ
注意しておきたいこととして、立体アートを作るときは、粘度の高いビルダージェルを選びましょう。
粘度が高いジェルは流れにくいので、花びらやリ水滴などのパーツも形が崩れる心配がありません。
ぷっくりとした厚みも出しやすく、思い通りの立体感を出すことができます。粘度が低いと形が流れてしまうため、せっかくの形が台無しになってしまいます。
では、以下で立体アートのやり方を解説していきます。
1:水滴ネイルのやり方

1.カラージェルを塗布後、細筆にビルダージェルを取り、ぷっくりとした水滴になるようにのせていきます。
硬化してみて、もう少し高さが欲しい場合はもう一度上からジェルを足してみましょう。
2.好みの高さになったらトップジェルで仕上げていきます。水滴の部分は、塗ってしまうと埋もれてしまうことがあるので、トップジェルを塗る必要がなければ水滴部分は避けて塗ってくださいね。
最後に未硬化ジェルを拭き取って完成です。
2:うねうねネイルのやり方

1.カラージェル塗布後、細筆にビルダージェルを取り、うねうねラインを描いて一度硬化します。
一度では高さが出ないことが多いので、もう一度上から同じ工程を繰り返します。
2.好みの高さになったらトップジェルで仕上げていきます。
水滴のときと同様、うねうね部分には塗らなくてもOKです。未硬化ジェルを拭き取って完成です。
3:ぷっくりフラワーネイルのやり方

1.カラージェル塗布後、先にトップジェルを塗って硬化し、未硬化ジェルを拭き取っておきましょう。
び花びらを置いた後にトップジェルを塗るのは難しいので、この工程をしておくと安心です。
2.細筆にビルダージェルを取り、外側から中心に向かって涙型の花びらをのせて硬化します。
一度で高さが出ない場合は、もう一度上からビルダージェルをのせて高さを出します。これを繰り返します。
花びらの順番は、上→下→横→横→斜め(×4)で進めるのが基本です。
3.最後に未硬化ジェルを拭き取って完成です。
失敗する原因と対処法

ビルダージェルを使っていると、うまくいかないこともあります。
ここでは、よくある失敗の原因と、その対処法について詳しく解説していきます。
失敗のパターンを知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
ビルダージェルの塗布量が少ない
ビルダージェルの塗布量が少ないと、爪の強度が足りずに欠けやすくなったり、硬化後に表面が凸凹して仕上がりがうまくいかないことがあります。
特に爪の真ん中が薄いと、日常の動作で爪に負担がかかりやすく、ジェルが浮いたりヒビ割れの原因に。
対策として、爪の真ん中はジェルを厚く塗るように心がけましょう。
ジェルが少なくならないように意識して塗ることが重要です。
ジェルのテクスチャーがやわらかい
ビルダージェルのテクスチャーがやわらかいと、思うように厚みや形が作れず、流れてフォルムが崩れてしまうことがあります。
特に夏などの温度が高い季節は、ジェルがゆるくなりやすいので、立体アートを作るのが難しいです。
対策としては、比較的粘度が高く硬度があるものを選ぶか、冷房が効いた部屋で作業するようにしましょう。
素早くライトに入れて流れを防止するのも一つの手です。
硬化時間が足りない
ビルダージェルに限らずですが、硬化時間が足りないと、内部が未硬化のまま残ってベタつきや剥がれの原因になります。
見た目は固まっていても、中が柔らかい場合は爪に負荷がかかったときにヒビが入ることもあるので注意です。
LEDライトなら30〜60秒、UVライトなら2〜3分を目安に、ジェルのメーカー推奨時間を守ってくださいね。
厚みを出したときは、硬化時間を少し長めに設定しましょう。
硬化不足が心配な場合は、一度薄く塗って硬化、もう一度行うのもおすすめです。
ビルダージェルを塗る時のコツ

ビルダージェルをキレイに仕上げるコツは、塗る厚みと筆の使い方です。
セルフネイルではジェルが流れたりムラになりやすいので、丁寧に塗ることを心がけましょう。
爪の中央部分は厚めに、根元と先端は薄めに仕上げると、キレイなフォルムと強度を保つことができます。
筆を使うときは、力を入れて押しつけるのではなく、軽く滑らせるように動かすのがポイントです。
そうすることで表面がツルっとなり、硬化後のツヤも見違えるほどキレイになります。
ライトで硬化する前に、全体の厚みバランスをチェックして調整しておきましょう。
爪の根元と先端は薄く塗る
根元と先端を薄く塗ることで、ジェルの厚みが自然になり、仕上がりがキレイになります。
根元を厚くしてしまうと段差ができて浮きやすくなり、先端が厚すぎると硬化ムラやジェルのはみ出しが起こりやすくなるので注意が必要です。
ビルダージェルは粘度が高いので、中央部分でフォルムを作りながら、自然に先端へ流すように塗るのがコツ。
初心者の方は、筆先を使って爪の形に沿うようにゆっくり動かしてみましょう。
筆は丁寧にゆっくりと動かす
ビルダージェルを扱うときは、筆をゆっくり丁寧に動かすことがとても大切です。
筆に力を入れて押しつけると、ジェルがムラになったり気泡が入る原因になってしまいます。
焦らずに、筆先でジェルをなでるように動かしながら、表面を整えていきましょう。
ジェルは筆の動かし方ひとつで仕上がりのフォルムが大きく変わります。
ライトで硬化する前に、光の反射を使って凹凸をチェックする習慣をつけるとgood!
プロのようなツヤと立体感を出すには、「ゆっくり・丁寧に」を心がけてくださいね(^^)
まとめ

ビルダージェルは、セルフネイルでもプロのような仕上がりを叶えてくれる万能アイテムです。
厚みや長さを出したり、爪を補強したり、立体アートを楽しんだりと、使い方次第でデザインの幅が大きく広がります。
基本のポイントは「中央は厚めに」「根元と先端は薄めに」「しっかり硬化」です。
初心者の方でも、筆の使い方をしっかりマスターすれば、キレイなフォルムが作れます。
ぜひこの記事を参考に、うねうねネイルや水滴デザインなど、ぷっくりとした立体感のあるネイルを楽しんでくださいね(^^)♪
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