爪磨きとは、ネイルを塗らなくても自爪そのものにツヤを出し、健康的で美しい指先に見せるセルフケアのことです。
自然なツヤのある爪は清潔感があり、ネイルをしていなくても上品で手入れの行き届いた印象を与えます。
ただし、やり方を誤ると爪が薄くなったり、割れやすくなったりすることもあるため注意が必要です。
この記事では、エメリーボードやスポンジバッファー、ネイルシャイナーを使った正しい爪磨きの手順を丁寧に解説。
さらに、磨きすぎを防ぐコツや適切な頻度の目安も紹介します。
初心者でも簡単にできる自爪ケアで自然なツヤと清潔感のある手元を叶えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
爪磨きに使う道具はどれ?

爪磨きに必要な道具は、基本的に以下のアイテムで揃います。
どれもセルフ初心者でも扱いやすく、100均やドラッグストアでも購入できる手軽なものばかりです。
| エメリーボード | 爪の形や長さを整えるための爪やすり(ネイルファイル) |
| メタルプッシャー | 甘皮を押し上げる道具(オレンジウッドスティックでも代用可) |
| スポンジバッファー | 爪表面の凹凸を整えるための爪やすり(ネイルファイル) |
| ネイルシャイナー | ツヤを出すための仕上げ用の爪やすり(ネイルファイル) |
| ネイルオイル | 爪と甘皮を保湿して乾燥を防ぐ |
| ハンドクリーム | 手全体を保湿して仕上げをきれいに見せる |
この中だと、爪磨きに使う道具はスポンジバッファーとネイルシャイナーの2種類ということになります。
どちらもネイルファイルという爪やすりの1種です。
ファイルに書かれている数字をチェック
爪磨きで使うネイルファイル(ヤスリ)には、「グリッド数」と呼ばれる数字が書かれています。
この数字は目の粗さを表しており、数値が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かいという意味です。
【目安となるグリッド数と用途】
100〜180G:爪の長さ・形を整えるファイリング用(エメリーボード)
180〜240G:表面の凹凸をならすバッフィング用(スポンジバッファー)
3000G以上:ツヤを出す仕上げ用(ネイルシャイナー)
セルフケアで使う場合は、180〜240Gのバッファーと3000G以上のシャイナーを選ぶと安心。
粗すぎるファイルを使うと削りすぎて爪が薄くなる恐れがあるため、初心者は柔らかめのスポンジタイプを選ぶのがポイントです。
グリッド数を確認しながら目的に合ったファイルを使い分けることで、なめらかで自然なツヤを出すことができます。
爪磨きの正しい使い方・手順ガイド

爪磨きは手順を正しく踏むことで爪に負担をかけず、サロンのような自然なツヤを引き出せます。
ただやみくもに磨くだけでは、爪が薄くなったり傷ついたりする原因にもなりかねません。
そこで大切なのが、ファイリング→甘皮処理→バッフィング→シャイナー→保湿という基本の流れを守ること。
それぞれの工程には役割があり、順番どおりに行うことで健康的なツヤが長持ちします。
ここでは、初心者でも失敗しにくい正しい爪磨きの手順を紹介していきます。
1.エメリーボードで爪の長さや形を調整する
まずは、爪の長さと形を整えるファイリングから始めます。
エメリーボードを使い、爪の端から中央に向かって一方向に削るのがポイント。
往復がけをすると爪の層が乱れ、二枚爪や割れの原因になるので注意しましょう。
形はスクエアやラウンドなど、生活スタイルや好みに合わせて選びましょう。
セルフ初心者の方には、爪先が引っかかりにくく自然な見た目のラウンド型がおすすめ。
削ったあとは爪の先端を軽く整え、エッジに段差がないかを確認しておきましょう。
爪の形を整えるやり方はこちらの記事で詳しく解説しています♪
2.甘皮をケアする
次に、爪の生え際にある甘皮(キューティクル)を整えます。
ぬるま湯に2〜3分ほど指先を浸して甘皮を柔らかくし、メタルプッシャーやオレンジウッドスティックで優しく押し上げましょう。
このとき力を入れすぎると爪の根元を傷つけてしまうため、やさしくなでるように動かすのがコツです。
甘皮をケアすることで爪の輪郭がすっきりし、磨いたときにツヤがよりきれいに出やすくなります。
また、ネイルオイルの浸透も良くなるため、後の保湿効果を高める下準備にもなります。
3.スポンジバッファーで爪を磨く
爪表面の凹凸を整えるのがこの工程です。
自爪に目立つデコボコがなければ、この工程は飛ばしてもかまいません。
スポンジバッファーを軽く持ち、爪の根元から先端に向かって一定方向にやさしく動かします。
力を入れすぎると爪を削りすぎて薄くなるため、表面をなでる程度の圧で十分です。
全体の凹凸がなくなり、爪表面がなめらかになったらOK!
この下準備を丁寧に行うことで、次のシャイナーの仕上がりに大きな差が出ます。
4.シャイナーで爪を磨く
爪磨きの仕上げとなるのがネイルシャイナーの工程です。
シャイナーは表面に細かい目があり、光沢を出すための最終ステップ。
爪の根元から先端に向かって軽くこするだけで、自然なツヤが生まれます。
左右に往復させず、同じ方向にやさしく動かすのがコツです。
磨きすぎると摩擦で熱がこもり痛くなったり、爪が薄くなることもあるため、1本あたり10〜15回ほどを目安に仕上げましょう。
ツヤが出たら、ガーゼなどの布で軽く拭き取るとさらに輝きがアップします。
5.ネイルオイルとハンドクリームで保湿する
爪磨きの最後は、保湿ケアで仕上げます。
磨いたあとの爪は一時的に水分や油分が減っているため、そのまま放置すると乾燥しやすくなります。
ネイルオイルを甘皮や爪の側面・先端に塗り込み、指先全体を軽くマッサージしましょう。
その後、ハンドクリームを重ねて水分を閉じ込めることで、ツヤを長持ちさせられます。
保湿まで行うことで爪の内部が整い、健康的な光沢が持続します。
定期的にこの工程を続けることで、爪が強くなり、割れや欠けの予防にもつながりますよ。
爪が薄くならない?爪磨きの注意点と正しい頻度

爪磨きは正しく行えば自爪の美しさを引き出す優れたケア方法ですが、やり方を誤ると爪を傷めてしまうこともあります。
特に磨きすぎや道具の使い方のミスは、爪が薄くなったり割れやすくなったりする原因になりがちです。
健康的なツヤを保ちながら安全にケアするには、適切な頻度と使い方を守ることが大切。
ここでは、爪磨きをするときに気をつけたいポイントと、理想的なケア間隔について詳しく解説します。
バッファー・シャイナーのやりすぎはNG
爪磨きで最も注意したいのが、バッファーやシャイナーのやりすぎ・かけすぎです。
バッファーもシャイナーも爪やすりの1種なので、磨きすぎてしまうと爪が薄くなってしまいます。
薄くなった爪は刺激に弱く、割れ・欠け・二枚爪などのトラブルを起こしやすくなるため要注意。
ツヤを出そうと何度もゴシゴシと磨くのは避けましょう。
磨くときに強い力をかけるのもNGです
目安として、1本あたり10〜15回ほど軽く滑らせる程度で十分。
磨いたあとは必ずネイルオイルやハンドクリームで保湿し、乾燥から守ることが大切です。
ファイルを使う順番は目が粗いもの→目が細かいもの
ファイルは目の粗さ=「グリッド数」の順番を意識して使うのが基本です。
先に目の粗いエメリーボードで爪の形や長さを整え、次に細かいバッファーをかけ、最後に一番目の細かいシャイナーで表面を滑らかに仕上げていきます。
逆の順番で行うと、せっかく整えた爪を再び傷つけてしまったり、爪先や爪表面がザラザラになってしまうこともあるため注意しましょう。
エメリーボード(180G前後)→スポンジバッファー(240G前後)→シャイナー(3000G以上)の流れが理想的です。
また、爪の先端だけでなく側面の角も整えることで、爪が引っかかりにくく割れにくくなります。
爪磨きの頻度は3~4週間に1度が目安
爪磨きは、頻繁に行うほど良いわけではありません。
1度磨くとツヤは2〜3週間ほど持続するため、理想的な頻度は3〜4週間に1回程度。
それ以上のペースで行うと爪表面を削りすぎて薄くなり、ダメージの原因になります。
爪の状態には個人差がありますが、少しツヤが落ちてきた頃に軽く整える程度で十分。
ツヤを保ちたいときは、磨く代わりにトップコートを重ねて光沢をキープするのもおすすめです。
保湿は毎日行う
爪磨き後のツヤを長持ちさせるには、保湿ケアが欠かせません。
爪は皮膚と同じように水分と油分のバランスで保たれており、乾燥すると割れやすくなります。
特に手洗いやアルコール消毒を頻繁に行う方は、爪先の水分が失われやすいためこまめな保湿が必要です。
ネイルオイルを爪の根元や側面、先端に塗り、指先までしっかりマッサージしてなじませましょう。
さらにハンドクリームを重ねて油分の膜で守ると、潤いが持続します。
爪磨きの美しさは日々のケアで決まるもの。
毎日の保湿を習慣にすることで、ツヤと強さを兼ね備えた健康的な爪を保てます。
まとめ
爪磨きは、ネイルをしていなくても手元を美しく見せてくれるセルフケアのひとつです。
エメリーボード・バッファー・シャイナーなどを正しく使えば、自爪そのものに自然なツヤと清潔感が生まれます。
ただし、磨きすぎや間違った使い方は爪が薄くなる原因になるため注意が必要です。
基本の流れは「エメリーボードで爪先の形を整える → 甘皮をケアする → バッファーで凹凸をならす → シャイナーでツヤを出す → 保湿する」の5ステップ。
エメリーボードやスポンジバッファー、シャイナーを使うときは力を入れすぎず、一方向に軽く動かすのがコツです。
仕上げのネイルオイルとハンドクリームによる保湿は、爪の健康とツヤを長持ちさせる重要な工程なので、欠かさず行いましょう。
爪磨きは3〜4週間に1回のペースで十分。
頻繁に行うと爪表面を削りすぎてしまうため、トップコートでツヤを補うなど工夫することがおすすめです。
正しい手順と適切な頻度を守れば、爪を傷めることなくナチュラルな輝きをキープできます。
爪磨きを取り入れて、ツヤと清潔感のある美しい指先を目指してくださいね。


