ジェルネイルの意外な成分とは?本当に安全?専門家が語る安心とリスク | ネイル女子

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ネイルって、もう私たちの生活の一部ですよね。
だけど最近「爪が薄くなった」「欠けやすくなった」ってお客様からよく相談を受けます。

実はその多くが、長年ジェルネイルを繰り返してきたことが原因なんです。
ジェルの中には意外な成分も含まれていて、それが爪や皮膚へのリスクにつながることも。

今回はジェルの特徴やリスク、ヨーロッパでの規制の流れ、そして日本の現状を、私の視点でわかりやすくまとめてみますね。

ジェルネイルとは?

ニュアンスネイルのデザインを付けた手元

ジェルネイルは、UVやLEDライトで硬化させる樹脂を使ったネイルです。
ツヤが強く、2〜3週間持つのが最大の魅力。

日本ではソークオフジェルやセミハードが主流です。
厚みを出したり、長さを足したり、凝ったアートを楽しむこともできます。

便利で美しい反面、硬化のために使う成分には「光重合開始剤」と呼ばれる化学物質が含まれていて、これが思わぬリスクになることもあるのです。

爪トラブルはジェルネイルが原因?

剥離した爪

出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)

「爪が薄くなった」「二枚爪になった」「アレルギーが出てしまった」──こうしたトラブルは、ジェルネイルの施術や除去の過程で起きやすいです。

特に、サンディング(爪表面を削る作業)やアセトンでのオフは爪に強いダメージを与えます。
ノンサンディングジェルというのも増えていますが、マシンケアの時に削ってしまったりオフのタイミングで削られてしまったり。

爪の厚みが薄くなってしまうことで、ジェルの成分が爪の下の皮膚部分にまで浸透してアレルギー反応などが出ることもあります。

日本で主流の“セミハードタイプのジェル”は、ヨーロッパの薄付きジェルポリッシュよりも負担が大きいのが現実。
繰り返すほど爪が弱くなり、ジェルネイルでも、モチが悪くなってしまいます。

そして、もちろんポリッシュではすぐに剥がれてしまうという悪循環に陥りやすいのです。

海外ではジェルネイルの成分が規制!?

ジェルネイルの成分規制について解説

出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)

ヨーロッパでは、ジェルポリッシュに含まれる「TPO(トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド)」という成分が2025年9月から禁止されました。

これは発がん性や生殖毒性(不妊のリスク)の懸念があるため。
つまり「ネイルを楽しむなら安全性を最優先に」というのが今の世界的な流れなのです。

フランスやドイツでは、爪への優しさからポリッシュを選ぶ人が増えていて、“ケア+ポリッシュ”が再評価されています。

この成分、どんなジェルに入っているのか?
気になりますよね。

実は、日本で主流となっているジェルネイルのほぼ全てに含まれています。
そして、EU以外ではまだ規制はされていません。

ただし、アメリカでは成分についての取り組みなどが少しずつ行われていて
ネイルや化粧品の安全性に関わる最新の法律が MoCRA(Modernization of Cosmetics Regulation Act of 2022) です。

先ほどのTPOは2025年9月からEUで。
2026年にはイギリスでも禁止予定。
それ以外の国ではまだ規制なし。
アメリカでは2022年から化粧品成分の安全性に関わる法律が定められました。

【MoCRAとは?】
正式名称:Modernization of Cosmetics Regulation Act of 2022
日本語訳:化粧品規制近代化法(2022年)

2022年12月に成立し、アメリカで初めて化粧品の包括的な規制を導入した法律。
2023年から順次施行。
ネイル製品も「化粧品」の一部として対象になります。

これまではFDA(米国食品医薬品局)に化粧品の事前承認制度がなく、ほとんど自己申告ベースでした。

MoCRAによって初めて「届け出義務・安全性データ・記録保持」が義務化。
つまり、アメリカもEUに近い形で「化粧品の安全性を担保する枠組み」を整え始めたということです。

世界と日本のネイルの違い

ここで世界のネイルについて、クラシックポリッシュ・ジェルポリッシュ・日本のジェルの違いなどをお伝えします。

ジェルネイルとポリッシュの違いを解説

出典:Fodiop真由(NailSalon mayunail)

初めて聞く単語が出ましたね。
「クラシックポリッシュ」これは、従来のネイルポリッシュ=マニキュアを意味しています。

ヨーロッパでは、クラシックポリッシュというメニューで広がってるみたい。
ジェルポリッシュっていうのは、ソークオフジェルのこと。
容器もボトルタイプのことを指していることが多いですね。

ヨーロッパではクラシックがまだまだ根強い一方で、日本は「持ち」と「デザイン性」を重視する文化。
だから強めのセミハードのジェルも主流なんですね。

セレーナ・ゴメスもポリッシュを選択

面白いのは、ハリウッドでも「ケア+ポリッシュ」に注目が集まっていること。
Vogueでは、セレーナ・ゴメスも“シルクマニキュア”を披露した記事が出ていました。

実際の仕上げはジェルポリッシュでしたが、これは過去に強いジェルを続けていたから、クラシックだけだと剥がれやすいリスクがあったのかもしれません。

傷んだ爪は、どうしてもクラシックポリッシュが持ちにくいんです。
だからまずはウォーターケアで爪を健康に戻すことが大前提。
そこに正しいテクニックが加われば、クラシックポリッシュでも2週間キープできます。

実際、マユネイルのお客様には「クラシックで2週間きれいに保てた」という方が大勢います。
これってネイリストの腕の見せ所なんですよね。

まとめ:安全にネイルを楽しむために

スマホを見て悩む女性

美しいネイルを楽しむなら、安全性を重視し、爪の健康を保つことが大切です。

・成分や安全性にも目を向ける
・ジェルネイルだけじゃないメニューの提案をしてくれるサロンを探す
・ネイリストさんも、改めてウォーターケア、ネイルポリッシュのメニューを考え直し、技術を見直す

ネイルはファッションであり、自分の体の一部でもあります。
だからこそ「見た目」だけでなく「爪の健康」を一緒に考えてほしいんです。

いつ、日本でも規制が始まるかわかりません。
EUで規制された成分は、日本で主流のジェルのほとんどに含まれています。

今のところジェルネイルに関しては日本では何も言われていませんが、爪を整えることを大前提に考えてネイルサロンを選んでいただくことをお勧めしますよ。

そして、ネイリストの皆さんには、やはり基本のメニューのウォーターケア、ポリッシュ、アクリルなどの技術を再度見直してサロンのメニューにちゃんと取り入れることが大事かなと思います。
爪があってのオシャレですから♡

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