ネイリストに年齢制限がないのはご存じの方も多いでしょうが、「目指せる年齢は何歳なのか」を把握している方は少ないのではないでしょうか。
結論からいうと、何歳からでも目指すことはできますが、資格の受験には実質的な年齢制限があります。
今回はネイリストは何歳から目指せるのか、40歳からでも目指せるのかなど、ネイリストの気になる年齢制限についてまとめてみました。
資格取得への流れについても触れているので、是非参考にしてください。
ネイリストは何歳からなれる?
ネイリストは年齢を問わず働ける職業です。
一般的に就職できる年齢であれば、サロンが採用してくれさえすれば働くことができます。
とはいえ、サロンに勤めるネイリストさんは20代〜30代が多く、30代を超えると役職や講師業務に就く、独立をするなど、ステップアップする方が増えます。
ネイリストは何歳でも目指すことはできますが、実情サロンワークは若い世代が中心となっていることを把握しておきましょう。
ネイル検定の受験資格は制限あり
先ほど働ける年齢であれば就職できるとお話ししましたが、サロンに就職するためにはまず「ネイル検定」を取得しておくのが一般的です。
資格なしで採用してくれることもありますが、必要最低限の知識と技術を求めているサロンが多いため、ネイル検定を持っていると採用率が上がります。
このネイル検定の受験資格は、公式サイトに「義務教育を修了した方であればどなたでも受験できます」と記載があります。
つまり、中学校を卒業していれば受けられるわけですね。
上限はありませんが、受験資格を得られる年齢は中学校卒業後の15歳以降になります。
ネイリストは何歳まで働ける?
ネイリストは「何歳まで目指せるのか」と同じくらいに「何歳まで働けるか」もよく議論されますよね。
ネイリスト就労の上限について解説していきます。
資格取得や就労に年齢の上限はない
資格取得や就労に上限はありません。
ネイル検定を取得したいと思えば何歳でも受験できますし、幅広い年齢層のネイリストを雇っているサロンも多く存在します。
ただし、いくら年齢に上限はないといっても、体力的に問題なく働けるかは別問題です。
40代を過ぎると、体力に自信のない方は若い世代と同じような勤務体制で働くのは難しくなりますし、老眼や腱鞘炎など身体の問題も出てきます。
体力や身体の状態によって大きく異なるため、自身の体調を考慮し、自分に合った働き方をすることが重要です。
資格を取得しネイリストになる方法とは?
ネイリストになるには、ネイリスト検定やジェルネイル検定を取得し、サロンに転職するといった流れが一般的です。
では、資格を取得してネイリストになるための方法はどんなものがあるのでしょうか?
主な4つの方法をご紹介するので、自分に合ったものを見つけましょう。
ネイルスクールに通う
検定試験合格への一番の近道は、ネイルサロンやネイリストが行っている『ネイルスクール』に通うことです。
この場合のネイルスクールとは、カルチャースクールのようなものを想像して頂ければOKです。
ネイルスクールは基本はフリースクール制で、スクールの検定用カリキュラムを自分のペースで習得していく流れになります。
検定を習得済みのネイリストや、認定講師の資格を持つネイリストが指導してくれるため、検定試験対策がしっかりされています。
費用や期間は、スクールやコースによって大きく金額が異なります。
検定対策のために数回通うコースであれば費用は安めですが、こういったコースはネイルの基礎知識と基礎技術があることが前提なケースが多いです。
また、初心者からネイル検定2級、ジェルネイル検定中級を取得すると高めですが、確実に合格をしたい方にはネイルスクールがおすすめです。
美容専門学校に通う
美容専門学校も、ネイリストを目指す道の一つです。
一般的に2年制が多く、美容師+ネイリストの資格が取れるコースや、ネイルに特化してそのままネイリストを目指すコースなど、自分に合った目的の学校を選択できる魅力があります。
ただし、一般的な専門学校と同様、入学金や教材費、授業料を収める必要があるため、ネイルスクールより金額は高めとなっています。
また、学校と同じように授業として時間割が決まっているため、自分のペースではなく、学校のペースに合わせて学んでいくようになります。
自由度はネイルスクールより低めですが、教育の専門性が高く、就職支援もしっかりあるため、きちんと学びながら資格を取得したい方にとってはおすすめの方法です。
通信講座を受講する
自分のペースで学びたい方は、通信講座が良いかもしれません。
通信講座は、動画やテキストを使って自分の空いた時間に勉強していくスタイルになります。
ネイルスクールや専門学校と比べると金額が安く、仕事や育児の隙間時間を使って勉強できるので、自分のペースで安く学べるメリットがあります。
ただし、直接指導があるわけではないので、手の動きや細かい部分などが分からず苦戦することも。
また、やるもやらないも自分次第なため、自己管理ができる方や、計画性のある方以外は難しいかもしれません。
通信講座で学ぶ場合、いつの検定試験を受けるかを先に決め、一日5分でも勉強する習慣を身につけるのが合格への近道です。
独学で勉強する
やる気さえあれば、完全に独学で勉強することもできます。
独学でネイル検定やジェルネイル検定の勉強をし、資格を取得しましょう。
筆記試験対策として公式テキストを購入し、一通り読んだ後は過去問をひたすら解きましょう。
実技対策は、動画サイトを参考にして練習を積んでいきます。
最近はSNSで検定試験の流れや、課題のアートのやり方、つまづきやすいポイントなど、詳しい検定対策動画をアップしてくれているネイリストの方も多いです。
説明が分かりやすい方や、仕上がりが美しい方など、自分に合ったネイリストの動画を見つけるのが上達への近道です。
ネイリストの年齢や就職に関するよくある質問
最後に、ネイリストの年齢や就職に関するよくある質問に回答していきます。
Q.40歳からネイリストを目指すのは難しい?
A.ネイリストに年齢制限はないため、40歳から、50歳からでも目指すことは可能です。
実際に最近では40代以上のネイリストも増えてきました。
ただし、この世代には『体力』と『老眼』の問題が立ちはだかってきます。
ネイリストはマンツーマンで施術時間も2~3時間と長時間のため、肩こりや腰痛に悩まされているネイリストは多いです。
また、細かい作業やストーンなどの小さなパーツを扱うので、目の健康状態が良くないと仕事そのものが辛くなってしまいます。
目指す場合は『ワンカラー専門店』『メインはシンプルアート』など、負担の少ないサロンへの就職や、自分のペースでできる個人サロンを開業することも検討してみましょう。
Q.資格を取得していないと就職できない?
A.可能性は0ではないですが、正直難しいです。
高校や大学を卒業したばかりなど年齢が非常に若いなら、長い目で見て育成できると考え、やる気や人柄で採用される可能性もあります。
ただネイリストは扱う道具も多く、やすりやニッパー、薬剤など扱いに気を付けなければならないものもあり、知識や技術がない状態だとそこからの教育になるため、採用する側としては最低限の基礎を身に付けていて欲しいのが本音。
サロンに就職したいなら、最低でもネイル検定2級またはジェルネイル検定中級、もしくはそのどちらも取得が望ましいです。
ちなみに、大規模なネイルサロンなら未経験・資格なしでも就職できるところがいくつかあります。
それでも、資格を持っていることで就職先の幅が資格なしよりもぐっと広がります。
やはり資格を取得してからの就職をおすすめします。
まとめ
ネイリストの資格取得に年齢の上限はないので、何歳からでも目指せるのは事実です。
ただし、あくまでサロンワークは20代〜30代が中心で、40代以降は体力や老眼などの問題も出てくるため、若い世代と同じような働き方をするのが難しくなります。
ですが、お客様の年齢層が高いサロンでは落ち着いた雰囲気のネイリストを求めていることもありますし、起業して自分のペースで自宅サロンとして営業していくなど、選択肢は多数存在します。
年齢が気がかりな方は、自分に合った働き方も同時に考え、ネイリストを目指すようにしましょうね。