日中しっかり塗ったネイル(マニキュア)が、夜にシャワーやお風呂に入ると、いつの間にか剥がれてしまうことはありませんか?原因としては、マニキュアがしっかり乾いていなかったり、爪の先端までしっかり塗れてなかったなどがあります。今回はシャンプーをしている時にネイルが剥がれる原因や、剥がれないための対策をご紹介します。そして近年は、シャワーだけでなく湯船に入ることが重要とされています。しかし夏場は連日猛暑で、湯船には入らず、ついシャワーで汗を流すだけ、という人は多いのではないでしょうか。しかし、夏こそしっかり湯船に浸かることが必要です。なぜなら、夏は紫外線や暑さというストレスで、細胞のダメージが大きくなるからです。傷ついた細胞を放置すると、体は一気に老化します。そのスピードを止めてくれるのが、熱いお風呂です。しかし、なぜ「熱い」お風呂なのでしょうか?今回の記事で、今日からできる美肌維持方法をご紹介します。
シャンプーでネイルが剥がれるのはなぜ?
マニキュアは一度キレイに塗っても、いつの間にか剥がれてしまうことが多いです。塗り終えてからすぐに触ってしまうと、表面がよれてしまったり、先端から剥がれやすくなります。ジェルネイルはライトで液体をしっかり固めるため、短時間で完成し、よれや剥がれを気にせずに過ごせます。しかしマニキュアは、自然乾燥で完成するという便利さがありますが、完全に乾くまではかなり時間がかかります。爪表面は空気に触れているので乾きやすいですが、ベースやカラー塗り重ねた内部は、乾くまでに12~24時間ほどかかることもあるのです。またマニキュアは熱や水分があるとより乾きにくくなってしまいます。つまり完全に乾いていない状態で、シャワーやお風呂に入ると、それだけでネイルが剥がれやすくなってしまいます。さらにシャンプーをするために爪や指で髪をゴシゴシ洗うと、爪先に負荷がかかって剥がれる原因となります。ネイルを塗ったあとのシャワーやお風呂は、マニキュアが剥がれる要素がたくさん重なっているのです。
●ネイルを剥がれにくくするには?
シャンプーやお風呂でネイルが剥がれないようにするには、以下のような対策をしてみましょう。
・マニキュアを乾かす時間をしっかり取る
前述の通り、マニキュアはなかなかすぐには乾きません。例えば夜にマニキュアを塗って、1時間後お風呂に入ると、すぐに剥がれてしまうことがあります。マニキュアを乾かすためにも、塗り終えたら十分に時間を置いて、シャワーやお風呂に入りましょう。
・シャンプーブラシを使う
シャンプーをする時に爪先を使う人は多いようです。頭皮をゴシゴシ洗うために爪先を使ってしまうと、摩擦でついているマニキュアが剥がれてしまいます。そこでシャンプーブラシを使ってみましょう。シャンプーブラシは手で握るだけでしっかり髪が洗えるので、爪先に負担がかかりにくくなります。シャンプーブラシは普段からロングネイルをしている方にもおすすめです。
・ビニール手袋を使う
ある程度マニキュアが乾いているものの、絶対に剥がれたくないという方は、シャンプーをする時にビニール手袋を使いましょう。ビニール手袋で爪しっかりカバーできるので、摩擦や圧からネイルを守れます。ビニール手袋は分厚いものだと使いにくいので、薄手で使い捨てできるようなタイプを見つけてくださいね。
ジェルネイルもお風呂で取れることがある
実はジェルネイルもお風呂で取れてしまうことがあります。マニキュアより持ちが良く、ライトで硬化すればしっかり固まるのに一体なぜなのでしょうか。ジェルネイルがお風呂で取れてしまうのには以下のような理由があります。
・ジェルは水や洗剤に弱い
・髪の毛がジェルと自爪のちょっとした隙間に引っかかる
・指先に力がかかっている
・爪がふやける
ジェルはそもそも水に弱いです。水仕事が多いとジェルの持ちが悪くなることもあります。そのためお風呂以外の洗剤を使う水仕事(食器洗いなど)ではゴム手袋をつけるのがおすすめです。髪の毛は細いのでジェルと自爪のほんの少しの隙間に引っかかることがあります。特にすでに浮きがあることをわかっている時は一層引っかかりやすいので注意して指先を使いましょう。さらに、髪を洗う時はどうしても指先に力が入ります。そのため、マニキュアと同じようにジェルでも外れてしまうことが稀にあります。特にロングネイルの方は取れやすいので意識して指の腹を使うようにしてみてください。また、手袋をつけたりシャンプーブラシを使ったりするのもやはり効果的です。最後に、爪がふやけることで取れやすくなってしまうことがあります。爪がふやけると柔らかくなっているので爪がジェルの下できしんでしまい、固いジェルとの間に隙間ができて外れてしまうことがあるようです。また自爪が薄くなっている場合にも起きやすいのでしっかり甘皮や爪先を保湿して健康的な爪でネイルを楽しめるようにしましょう。
●セルフネイルで取れないようにするなら
ジェルを付ける前の、ケアと油分水分除去をしっかり行うことで持ちが良くなります。根元から浮いてくることが多い方は根元の甘皮ケアをしっかり行いましょう。使用するのはメタルプッシャーとキューティクルニッパーです。
甘皮を押し上げるのに使用します。鉛筆を持つように持ち、小指を支えにして軽い力で押し上げましょう。爪の表面の方向に力を入れると表面が傷ついてしまうので注意してくださいね。
押し上げた甘皮を除去するのに使います。しっかり押し上げると取り除きやすくなります。刃の向きに注意して皮膚を傷つけないように気をつけて扱ってください。
また、爪先から浮いてきやすい、剥がれやすい場合は爪先からのはみ出しがないかの確認をしっかりすること、エッジまでベースジェル、カラージェル、トップジェルを塗ること、油分除去を徹底することの3点を意識しましょう。
ジェルを剥がれにくくするために使用します。剥がれやすい部分にサッとひと塗りするだけで持ちが良くなりますよ。
このようにケアと下準備を丁寧に行うことで持ちが良くなります。セルフジェルネイルでも3週間持つように施術を見直してみるのも時には良いかもしれませんね!
ヒートショックプロテインって何?
熱いお湯に浸かると、体内に生まれるのが「ヒートショックプロテイン(HSP)」というたんぱく質です。実はこれこそが、美肌を保つ手助けをしてくれます。細胞のたんぱく質は熱というショック(ストレス)を受けると傷がつきます。それを修復するために作られるのが、HSP(Heat Shock Protein)なのです。HSPは損傷したたんぱく質を修復し、さらに次のような効果で細胞を元気にし、若々しい身体を取り戻してくれるのです。
・体温を上げて免疫力を高める
その結果、病気に罹りにくく、治りやすくなる
・老廃物を排泄し、コラーゲンの再生力を高める
その結果、肌が美しくなる
・代謝アップとデトックス効果で、脂肪燃焼を促進する
その結果、痩せやすくなる
・体温アップで、疲労・痛み緩和ホルモンの分泌を高める
その結果、疲れにくくなる
・ストレスによる損傷を軽減する
その結果、ストレスに強くなる
HSPを利用した入浴とは
では、どうすればHSPを増やすことができるのでしょうか。最も手軽な方法は、少し熱めのお風呂に入って体温を38℃くらいに上げることです。体温が38℃になると、HSPの量は1.5倍に増えるのです。
38℃にするためには以下の温度と時間を参考にしましょう。
・42℃のお湯に10分入る
・41℃なら15分
・40℃なら20分
42℃というと結構熱いので、最初は40℃から始めるといいでしょう。時間もトータル20分になればいいので、5分入ったらお湯から上がり、また5分入る、のように、休憩をとりながらやってみましょう。体内のHSP量は、HSP入浴をした2日後にピークになり、その後3日ほどは維持されるそうです。つまり効果を持続させるには、週2回ペースが最適です。数日後にストレスや疲労が予想される場合は、その2日前に予防的にHSP入浴をするのもおすすめです。
HSP入浴の注意点
スポーツ界では、パフォーマンスを高めるためにHSP入浴を取り入れている一流アスリートの方々もいます。ただし体温が38℃まで上がり、大量の汗をかくため、次の3点は絶対に守りましょう。
1.水分補給
入浴前と後に、それぞれコップ1杯の水(常温)を飲みましょう。脱水症状には要注意です。
2.入浴後に急に体を冷やさない
暑いからといって冷房や扇風機にあたると、体温が急激に下がって効果が半減してしまいます。水分をよく拭き取ったらすぐパジャマで保温し、その後は自然に体温が下がるようにしましょう。
3.疲れがひどい時、体調不良の時は避ける
心臓や血圧に不安がある方も、医師に相談の上で行いましょう。
まとめ
サウナ、砂風呂、酵素風呂、岩盤風呂など、昔からある熱による健康法は、血行促進やデトックスによるものだけではなく、HSPの働きによる効果もあります。60兆個もある細胞の一つひとつを強く、元気にするHSP入浴は、手軽にできる美肌促進方法なのです。でも暑い中、さらに熱いHSP入浴はしたくないですよね。その場合は「蒸しタオル法」を実践しましょう。毎日の継続でHSPの貯蓄を増やして、きれいな肌や細胞を維持していきましょう。