ネイリストとして働きたいけれど、面接で何を聞かれるのか不安……そんな方も多いのではないでしょうか?
技術だけでなく、人柄やコミュニケーション能力も重視されるネイリストの採用面接では、事前の対策がカギになります。
この記事では、ネイリストの面接でよく聞かれる質問や、採用担当者が重視するポイント、さらに印象を良くする自己PR・志望動機のコツまで詳しくご紹介していきます。
面接に自信を持って臨めるよう、しっかり準備を整えましょう!
- ネイリストの面接で見られているポイント
- ・服装と身だしなみ
- ・コミュニケーション能力
- 面接に必要な持ち物は?
- ・履歴書・メモ・筆記用具
- ・技術チェックに必要なネイル道具一式
- ・ネイルチップのアートサンプル
- 面接でよく聞かれる質問
- ・簡単な自己紹介をお願いされることが多い
- ・志望動機(そのサロンに就職したい理由)は必ず聞かれる!
- ・自己PRは働く上でどう活かせるかが重要
- ・最後に逆質問されることこともよくある
- 面接では言わない方がいいこと
- ・意欲を表す時は「教えて欲しいです!」「頑張ります!」などは言わない方がいい
- ・前職の悪口や不満は言わない
- ・受け身の姿勢ばかりでは不採用になりやすい
- ネイリストの面接の流れ
- ・面接と技術チェックを同日に行う場合
- ・一次選考・二次選考と別日に設けている場合
- まとめ
ネイリストの面接で見られているポイント
ネイリストの面接では、技術だけでなく、人柄、身だしなみ、清潔感、社会人としてのマナー、言葉遣い、態度など、総合的に見て判断するのが一般的です。
そして、接客業としてのコミュニケーション能力も重要視されています。
特に見られるポイントを詳しく解説していきますので、面接の際に気を付けてみてくださいね(^^)
服装と身だしなみ
ネイリストの面接では、第一印象を左右する「服装」と「身だしなみ」がとても重要です。
サロンはお客様にとって特別な空間であり、スタッフには清潔感やセンスが求められます。
細かい部分にも気を配ることで、「この人なら安心して任せられる」と面接官に感じてもらいやすくなります。
■服装はスーツがやっぱり安心!
面接時の服装はスーツが基本です。
ネイリストはオシャレさも大切ですが、まずは清潔感やプロ意識を重視されます。
スーツは初対面で好印象を持ってもらうための基本的な服装です。
サロンに合わせてインナーやアクセサリーを控えめにすることで、上品なイメージを与えましょう。
■髪型は清潔感を意識する
面接では技術力だけでなく身だしなみも重要な評価対象になります。
特に、髪型は清潔感と仕事への姿勢を表します。
長い髪の場合は一つにまとめて後ろで束ねるか、簡単なアップスタイルにすると良いでしょう。
前髪は目にかからないようにピンでとめるなど、顔がはっきり見えるようにすることが大切です。
ネイリストとしても施術中の髪型は清潔感が大事なので、それに見合うような髪型で望みましょう(^^)
■清潔感のある着こなし
ネイルサロンの面接は「私服でOK」と言われても、清潔感がある服装がおすすめです。
色は派手すぎず、黒、紺、ベージュなどの色を選んでください。
トップスは襟付きのシャツやブラウス、カーディガンやジャケットを羽織るとより整った印象を与えます。ボトムスはスラックスや膝丈スカートが無難です。
靴はヒールの低いパンプスを選び、アクセサリーは控えめに。髪型は顔がはっきり見える清潔なスタイルに整えましょう。
自分のネイルも技術力をアピールできる重要なポイントです。仕事への意欲が伝わる清潔感ある装いを心がけましょう!
■自爪ならケアをして綺麗にしておく
面接では、自爪の状態もチェックされています。
もしネイルを施さない場合でも、爪の形を整えて表面を磨き、甘皮処理をしておくなど、基本的なケアは必須です。割れていたり、乾燥していたりすると「自己管理ができていない」という印象を与えてしまうことも。
シンプルでもケアをしている爪は、プロ意識の高さをアピールできます。面接当日は、ナチュラルでキレイな自爪を見せられるよう、事前にしっかりとケアをしておきましょう。
■ネイルするならサロンの雰囲気に合ったデザインにする
自分自身のネイルデザインは面接を受ける上でとても重要です。
サロンによってデザインのコンセプトが異なるので、そのサロンに合ったネイルデザインをすることで理解と配慮が伝わり好印象を与えることが出来ます。
例えば、シンプルで上品なデザインが求められるサロンでは、落ち着いたカラーや控えめなアートを。
個性的なデザインのサロンなら、自分の技術やセンスを表現したアートをしていくと良いでしょう(^^)
コミュニケーション能力
ネイリストにとって、コミュニケーション能力は技術と同じくらい重要なスキルです。
施術中は、お客様と会話をしながらリラックスした時間を過ごしてもらうのも仕事の一つです。また、会話を通じてお客様の要望を引き出すことが求められます。
無理に話しすぎる必要はありませんが、相手の気持ちに寄り添う姿勢や、適切なタイミングで声をかける気配りが大切です。
スタッフ同士の連携や、サロン全体の雰囲気作りにもコミュニケーション力は不可欠。
面接では、話す態度や受け答えの仕方から、協調性や接客力も見られていることを意識しましょう!
■言葉遣いや態度で接客の様子が見える
面接中は、受け答えの言葉遣いや態度から、実際の接客スタイルがイメージされています。
丁寧な言葉づかい、明るい表情、相手の話をしっかり聞く姿勢など、基本的なマナーはもちろん大切です。
面接官は、お客様にどのように接するのかを、ちょっとした仕草や話し方から判断しています。緊張していても、礼儀正しく、穏やかなトーンで話すことを意識するだけで好印象につながります。
自分らしさも忘れずに、相手に安心感を与える態度を心がけましょう(^^)
面接に必要な持ち物は?
ネイリストの面接では、技術だけでなく持ち物の準備も評価に影響します。
当日は、指定されたものだけでなく、必要になりそうな道具もきちんと揃えておくことで、やる気をアピールできます。
履歴書や筆記用具はもちろん、技術チェックが行われる場合に備えて、ネイル道具一式やネイルチップのアートサンプルも忘れずに準備しましょう。
このような心配りができるかどうかも見られているため、事前に持ち物リストを確認して、万全の状態で面接に臨んでくださいね。
履歴書・メモ・筆記用具
履歴書は、応募者の基本的な情報を伝える大切な書類です。
これに加えて、メモ帳と筆記用具も持参することをおすすめします。
面接官から重要な説明を受けることが多いため、メモを取ることで今後の仕事がしやすくなります。
また、質問をする場面があれば、その場でメモを取りながら整理することで、しっかり理解していることを示せます。
面接中にメモを取る姿勢は、真剣に話を聞いて理解しようとする意欲をアピールできるため、好印象を与えます。
必要な場合に備えて、メモ帳とペンは必ず持参しましょう。
技術チェックに必要なネイル道具一式
技術チェックに必要な道具は、事前にサロンに確認しておくことが大切です。
基本的に、ジェルネイルに必要な道具はすべて持っていきましょう。
念のため、トップジェル、ベースジェル、カラージェル(ピンクや赤)も準備しておいてください。スカルプチュアのチェックがある場合も、道具を忘れずに。
装飾用のストーンやシールなどのアート道具は必須ではないことが多いですが、サロンによって異なるため、必ず確認しておいてくださいね。
無駄にたくさんの道具を持っていこうとせず、必要な道具をコンパクトにまとめておくことが大切です。
ネイルチップのアートサンプル
自作したデザインネイルチップを面接に持参することは、技術力をアピールするために最適な方法です。
ポートフォリオの役割を果たし、自分がどのくらいの技術でどんなデザインが得意なのか、仕事への熱意も表現できます。
ただし、持参する際はいくつかの点に注意が必要です。チップは高品質のものを選び、志望するサロンのスタイルに合ったデザインを3〜5種類程度用意しましょう。
清潔な状態で持参し、面接の流れを妨げずに適切なタイミングで見せることが重要です。
事前に「自作のデザインチップを持参してもよろしいでしょうか?」と確認をしておくとよいですね(^^)
面接でよく聞かれる質問
面接官は、どのような人物であり、どれだけサロンに合った働き方ができるかを見極めるため、様々な質問を投げかけてきます。
事前に想定される質問に準備をし、自信を持って応答できるようにしておきましょう!
ここでは、ネイリストの面接でよく聞かれる質問と、それに対するアプローチ方法をご紹介します。
簡単な自己紹介をお願いされることが多い
面接の冒頭で「簡単な自己紹介をお願いします」と言われることがよくあります。
自己紹介では、以下の点を簡潔に1〜2分程度で話せるようにしておくと慌てることはありません!
- 名前と年齢
- ネイリストを志した理由
- これまでの資格や経験
- サロンでどのように貢献していきたいか
自信を持って明るくハキハキと話しましょう。自己紹介はその後の面接の流れにも重要になっていきます!
志望動機(そのサロンに就職したい理由)は必ず聞かれる!
志望動機は、面接で最も重要な質問の一つです。
この質問への回答は、そのサロンについてよく理解していること、そして自分とサロンの価値観が合っているかを示すチャンスの場です。
志望動機を述べるときは、事前にサロンのホームページやSNSを研究しておき、そのサロンの特徴や自分にとっての魅力を最大限にアピールしましょう。
自己PRは働く上でどう活かせるかが重要
自己PRは、自分の強みをただ述べるだけでなく、サロンでの仕事にどう活かせるかを具体的に説明します。
自分の価値を明確に示すところです。
構成例を以下にまとめました。
- 自分の強み(スキル)を挙げる
- 強みを裏付ける経験や実績を簡単に説明する
- サロンでどのように活かせるか、具体的に説明する
自己PRと仕事での活かし方を結びつけることで、サロンにとって必要な人材であることを主張することができます。
構成を元に、話す順序を整理しておきましょう。
■新卒・未経験の場合の自己PR解答例
「私が貴社を志望した理由は、お客様の希望に寄り添ったネイルの提供を行う姿勢に深く共感したからです。
また、オーダーメイドネイルの高い技術力と、施術中もお客様に寛いでいただけるサービス提供に力を入れている点に大きな魅力を感じました。
私は幼少期からネイルをする母の笑顔を見てきて、人々を笑顔にする仕事に就きたいと考えるようになりました。
その思いから、高校卒業後にネイルスクールで学び、ネイリスト検定1級を取得しました。絵を描くことやデザインを考えることが好きな私にとって、ネイリストという職業は天職だと感じています。
貴社で働くことで、より多くの方々にネイルの喜びを与えていきたいと考えています。学生時代の飲食店アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かし、施術中もお客様に楽しく過ごしていただけるネイリストを目指します。
今後はさらに技術を磨き、貴社の一員として質の高いネイルサービスを提供できるネイリストを目標に精進していきたいです。」
■転職の場合の自己PR解答例
「私が貴社を志望した理由は、未経験者を積極的に採用し、充実した研修制度を設けている点に大きな魅力を感じたからです。
私はこれまでカフェでのアルバイト経験を通じて、様々な年齢層のお客様とコミュニケーションをとってきました。
この経験は、ネイリストになっても活かせると確信しています。
幼少期からイラスト制作や手芸など細かな作業が得意でした。ネイルの通信講座を受講し、その後ネイルスクールに通ってネイリスト検定1級も取得しました。
友人の結婚式のネイルを手がけた際、相手の笑顔を引き出せることにやりがいを感じ、ネイリストへの転職を決意しました。
自身のネイルはもちろん、友人へのネイル施術を通じて技術を磨いてきましたが、プロのネイリストとしてはまだ未経験です。
しかし、この業界で成功したいという強い意欲があります。貴社の充実した研修制度のもと、ネイル技術と接客スキルをさらに向上させ、一日も早く貴社に貢献できるネイリストになりたいと考えています。
未経験ではありますが、学ぶ姿勢と向上心を持って日々精進していきます。」
最後に逆質問されることこともよくある
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
疑問に思ってることやサロンワークのことなど、聞きたいことを準備しておくとスムーズに話が進みます。
質問に挙げられるのは、以下の4点です。
- 一日の平均施術件数
- 研修について
- 給与について
- 休日について
質問のしすぎは逆に印象を悪くしてしまうので、1~2個ほど準備しておくのがちょうど良いでしょう!
相手の回答をしっかりと聞き、適切に反応することでコミュニケーション能力の高さをアピールすることができます(^^)
面接では言わない方がいいこと
面接では、ポジティブな印象を与えるために、言葉選びがとても大事です。
自分をアピールする際に、つい無意識に言ってしまうことでマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
面接官は、応募者がどれだけ誠実な態度を持っているかを見極めており、言葉づかいや発言内容にも注目しています。
ここでは、面接で避けた方がいい言い回しや、言わない方が良いことについて解説していきます。
意欲を表す時は「教えて欲しいです!」「頑張ります!」などは言わない方がいい
面接で意欲を示すことは大切ですが、「教えて欲しいです!」「頑張ります!」といった言葉は避けましょう。
これらの言葉は、一見やる気があるように見えますが、実際には「自分で考えたり行動したりする力が不足している」と受け取られる可能性があります。
面接官は、自分から積極的に学び、成長しようとする姿勢を見ています。
意欲を伝えるなら、「自分のスキルを活かして貢献したい」「学びながらさらに成長していきたい」など、具体的で前向きな表現を使う方が、より好印象を与えます。
前職の悪口や不満は言わない
面接で前職について質問されたときは、過去の職場に対して悪口や不満を言うことは絶対に避けてください。
どんな理由があっても、前職を批判することはプロとしての印象を大きく損ないます。面接官は、どれだけポジティブな態度で過去の経験を活かせるかを見ています。
前職の「学んだこと」や「今後どう活かすか」に焦点を当てて、前向きな表現を心がけると良いでしょう!
過去の職場への尊重を見せることで、面接官に対して良い印象を与えることができますよ(^^)
受け身の姿勢ばかりでは不採用になりやすい
面接中に、すべての質問に対して受け身の姿勢だけで答えていると、「自分から積極的に行動する力がない」と見られることがあります。
ネイリストとして働くには、お客様の要望を積極的に聞き取り、自分から提案をする姿勢が大切です。
面接では、自分の意見や考えをしっかり伝え、相手に興味を持って質問することが求められます。
例えば、「このサロンの雰囲気にとても魅力を感じました」や、「自分の強みを活かして、こんな接客をしていきたい」という前向きな発言をすることで、積極的な姿勢をアピールできます。
受け身の姿勢ばかりではなく、自分の意欲や意見をしっかり伝えましょう!
ネイリストの面接の流れ
面接の流れをしっかり理解しておくことも成功への道です。
面接は、サロンの一員として働けるかを見極めるため、いくつかのステップで質問や評価を行います。
ここでは、一般的なネイリストの面接の流れを解説していきます。事前に流れを把握しておけば、余裕を持って面接に臨むことができるでしょう(^^)/
面接と技術チェックを同日に行う場合
面接と技術チェックを同日に行う場合、先に面接を行い、次に技術チェックをするのが一般的です。
技術チェックはサロンによって内容が違うため、事前に確認して練習をしておくと良いでしょう。
基本的な技術チェックの内容としては、ワンカラー、グラデ(ラメ、カラー)、フレンチ、フォルム、時間などが挙げられます。
サロン店長やスタッフの手を借りて施術をすることが多く、その後、技術評価を行います。
だいたい一週間程度で合否の連絡が来ます。
一次選考・二次選考と別日に設けている場合
面接の合格後に、二次選考として技術チェックを行うサロンもあります。
この場合、下記の流れで進めていきます。
- 一次選考→面接
- 二次選考→技術チェック
内容は、どちらも同日行う時と一緒です(^^)一次選考に通ったら、当日までに技術チェックの練習をしておきましょう!
面接と技術チェックが別日の場合は時間に余裕ができるため、同日よりも万全に準備をしていけるのがメリットです。
そのメリットを最大限に活かして、完璧な状態で面接に臨んでくださいね(^^)
まとめ
ネイリストになるための面接は、技術面だけでなく身だしなみや態度、コミュニケーション能力などが見られます。
そして、なぜそのサロンを志望したのか、自分がどのようなネイリストになりたいのかをしっかりアピールする必要があります。
面接時は自作のデザインチップを持参するのを忘れずに(^^)この記事を参考にして、面接前にしっかり準備をして面接に望みましょう!