ネイリストは不器用でもなれる?適正と対処法・上達のコツや働くまでの流れを解説 | ネイル女子

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ネイリストは器用な人がなる職業と思っている方、多いのではないでしょうか。
確かにネイリストは、爪という小さなスペースにアートや線を描いたり、パーツを乗せたりと細かい作業が多いため、「不器用だと難しい」と感じてしまいがちです。
もちろん器用な方が技術の習得が早いなどメリットはありますが、不器用でも練習を重ねてコツさえつかめば、十分な実力を身につけることができます。

今回は細かい作業が苦手な方や不器用さんに向けて、ネイリストの適正と上達へのコツ、働くまでの流れを分かりやすく解説していきます。

不器用でもネイリストになれるのか?

困り顔で家でセルフネイルをする女性

不器用でもネイリストになれるのか?
答えは、「もちろん、なれます!」です。

ネイリストは『絵が上手』『手先が器用』『センスが必要』といったイメージ、ありますよね。
もちろんそういった才能もあるに越したことはないですが、不器用でも基本の技術さえしっかり身に着ければ全く問題ありません!

とはいえ、自分が不器用だと思っている人にとっては不安ですよね。
不器用に種類にも色々あるので、まずはそれぞれのお悩みに合わせた対処法をお伝えします。

絵が下手

実は、ネイリストにとって絵の上手い下手はあまり関係がありません。
もちろん上手いに越したことはないのですが、ネイルデザインは爪に絵を描くのではなく、バランスを見ながら爪を整えていくお仕事です。
綺麗に形を揃えたり、ムラなくカラーを塗ることができれば、絵を描かなくてもネイリストとしての役割は十分果たせるでしょう。

■絵心とネイルアートは別物

絵心やセンスがないことをお悩みの方は多いですが、絵心とネイルアートは別物です。
多くのネイルアートには「基本のやり方」が存在し、そのやり方を身につけたのち、自分好みの色の組み合わせや、配色のバランスでオリジナルアートが完成していきます。

基本のアートは、手順さえ分かれば誰でもできるものばかり。
それ故、絵が下手でも全く問題はなく、練習さえしっかりやれば十分ネイリストとして一定のレベルにまで達することができるでしょう。

■ネイルアートを上達させるコツ

先述したとおり、ネイルアートはどのデザインにも「基本のやり方」が存在します。
基本に沿って忠実に練習することが上達への近道です。

最初から凝った複雑なアートに挑戦するのではなく、まずは基礎技術である「カラーをムラなく塗る」ことからはじめましょう。
それから、線を真っすぐ引く練習、根元やサイドまで塗りきる技術、塗りやすさや発色などカラーの特性を知るなど、細かいことを意識しながら練習することで、徐々にスキルアップしていきます。

技術の上達に近道はなく、日々の努力の積み重ねがネイリストとしての自信に繋がっていくのです。

センスに自信がない

『センスがない』『色の組み合わせ方が分からない』、デザイン力を心配される方も多いでしょうが、ネイルの勉強をしていくことで自然と身についていくため気にしなくて大丈夫です。
経験を積んでいくうちに、季節の色や色同士の組み合わせ、パーツアイテムの特性など、人気の配色や季節により出るアイテムが分かってきます。
これらを知識として頭に詰め込んでいけば、自然とデザイン力は上がっていくでしょう。

細かい作業が得意じゃない

ネイリストは確かに細かい作業が多いですが、得意でなくても特に問題はありません。
どのアートにも基本のやり方が存在するので、基本に沿って忠実に行えばアートは完成します。
一つ一つの作業は細かくても、反復練習で慣れていけば克服できるので、苦手意識があったとしてもあまり気にしなくても大丈夫です。

不器用さは日々の練習で克服できる!

ルームウェアでマニキュアを塗る女性の画像

不器用さは日々の練習で必ず克服することができます。
今活躍中のネイリストはみんな器用かと言われれば決してそうではなく、どのネイリストも、最初から上手いわけではありません。

技術は練習の積み重ねで身につけていくものです。
不器用でも絵が不得意でも、基本のやり方を地道に練習し積み重ねていけば、自然とできることが増えていきます。

複雑なアートも基本のやり方を応用しているだけなので、手順さえ分かっていれば誰でもできます。
不器用かどうかではなく、コツコツ練習に取り組む姿勢が最も大事な要素なのです。

ネイリストに重要のは「接客力」

ネイリストとネイルのデザインを選ぶ女性の画像

ネイリストにとって大切なのは、手先の器用さではなく「接客力」です。
好みやしたいデザインを聞き出す、ネイルに関する悩みの受け答え、ケアアイテムの使い方など、お客様としっかりコミュニケーションをとりながら施術を行うのがネイリストの仕事です。

ネイリストは、ネイルの技術以上にコミュニケーションスキルが求められます。
施術時間も長時間になりがちなため、空調や力加減など、お客様への気配りも忘れてはいけない大事な仕事内容です。

技術力以上に『居心地の良い空間』を求めるお客様も多いので、そういった面も磨いていく必要があります。

相手の要望を汲み取って提案する力

ネイリストは自分の技術を勝手に提供するのではなく、お客様の要望に合わせた技術を提供するのが仕事です。
そのため、お客様の「どうしたいのか」の要望を汲み取って提案する接客力が求められます。

そこで大事なのが「質問力」!

お客様は私たちネイリストのような知識がないため、漠然としたデザインを希望をしてきます。
そこから、色味、長さ、アート、予算、悩みなどを聞き出し、上手くカウンセリングして、お客様が満足できるデザインを完成させなければなりません。

言葉遣いやマナーに気を配る

言葉遣いやマナーに気を配るのは、ネイリストだけでなく社会人として当たり前のことですよね。
特にネイリストは一人のお客様と長時間一緒に過ごすため、その時間を不快に思わせず、「この人なら安心して任せられる」と第一印象から思ってもらうことが重要になります。

第一印象を左右するのは「見た目」と「言葉遣い」です。
髪の毛や服装の清潔感、丁寧でハキハキした言葉遣いを意識しましょう。

また、話が盛り上がりお客様と仲良くなりやすい職業でもありますが、お客様は友達ではありません。
親しくなっても、丁寧な接客を心がけてくださいね。

お客様に寄り添ったカウンセリング力と、悩みに合わせた提案力は、ネイリストにとって最も重要な接客スキルになります。

お客様に満足してもらうことが一番大切!

お客様に「満足してもらう」ことがネイリストの最大の目的です。
ネイリストはネイルの知識や技術、情報が頭に詰まっているため、最新のアートや難しいデザイン、トレンドネイルなどを提供したいと思いがちですが、全てのお客様がそのような要望を求めているわけではありません。

流行りではなく、好きなデザインをオーダーされるお客様も多いので、自分の主観ではなくお客様に寄り添った接客が満足度を上げるコツになります。

ネイル技術の上達のためにできること

アップのイメージ画像

ネイル技術の上達はやはり練習が一番ですが、漠然と練習を繰り返しても上達の度合いが分かりづらかったりしますよね。
続いて、全体的なネイル技術の底上げに繋がる、おすすめの方法を解説していきます。

ネイリスト検定・ジェルネイル検定に挑戦する

一番目標にしやすいのは、ネイルの検定に挑戦することです。
『資格取得』を目指すと、何をやるべきかが具体的に分かりますよね。
基本の技術や道具の名前など、ネイリストとしての基礎が検定には詰まっています。

基礎がしっかり身についていれば、お客様に合った爪の長さや形の提案、悩みに対する的確なアドバイス、ケアや周期を守ることの重要性など、プロとして自信をもってアドバイスできるようになります。
多くのネイリストは検定でネイルの基礎を身に着けているため、資格を持っていない方はまず検定取得を目標にしましょう。

カラーリングや手描きアートはネイルチップで練習あるのみ

技術の基本であるカラーリングやアートは、とにかく練習あるのみ!
同じデザインでも様々な大きさや形のネイルチップを使って何度も練習すると、塗布量、アートの配置の仕方、筆の動かし方など、技術力が少しずつ上がっていきます。
お客様も時間を作っていらしてくれるため、『時間がかかるけど正確』ではなく、『早くて正確な技術』を提供できるようしっかり練習しましょう。

SNSのネイル投稿を見てトレンドや色彩感覚を学ぶ

トレンドのデザインや新しいデザイン、季節のデザインを目で見て学ぶのは、色彩感覚を身に着けるうえでも非常に重要です。
SNSのネイル投稿は、誰でも使える便利ツール。
色彩感覚やセンスに自信のない方は、まず好きなネイリストさんのデザインを見つけて、色の組み合わせやパーツの使い方などを参考にしましょう。
参考にしていくうちに自分の好きな組み合わせやオリジナルのアートが閃いたりするので、自分の感覚をスキルアップするためにも積極的に活用してくださいね。

爪のトラブルについて学ぶ

ネイルをずっと続けていると、一本だけ色が変わってしまったり、剥離が起こったり、爪が巻いてしまったりと、予期せぬトラブルが起こってしまうことがあります。
そういった時にトラブル爪の知識があれば、アドバイスや使っているアイテムを変更したりと、何かしら対策ができます。

本を読んだりセミナーを受けたり、爪のトラブルについては専門家の知識を学ぶことがおすすめです。
ただし、ネイリストは医療従事者ではないため診断はできないので、そこを踏まえたうえでの対応をする必要があります。

ネイリストとして働くにはどうする?

ネイルサロンで施術を受ける女性の手元の画像

ネイリストとして働くには、数パターンがあります。
働くまでの流れと、それぞれのメリットデメリットを解説していきます。

パターン1:ネイルスクールに通い、資格を取ってから働く
最も多いのは、ネイルスクールで基礎知識と基礎技術を学び、資格取得をしたのちネイルサロンに就職するパターンです。
このパターンのメリットは、プロのネイリストや認定講師が自分に合ったカリキュラムで徹底的に指導してくれることです。
資格取得までのサポートもしっかりあり、取得後そのスクールのネイルサロンにそのまま就職できる場合もあります。
デメリットはやはり金額で、スクールによって違いますが、数十万かかることが多いです。
金額は高めですが、他のパターンに比べて検定合格率も高くなるため、お金がかかってもきちんとした基礎を身につけたい方にはおすすめです。

パターン2:通信講座を受講し、資格を取ってからサロンに就職
次は、通信講座でネイル検定取得〜就職を目指すパターンを紹介していきます。
通信講座は、教材が送られてきて空いた時間に動画や教科書を見て自分で学んでいくスタイルになります。
ネイルサロンに就職したいなら最低限の資格が必要なため、サロンを受けるために通信講座で資格取得を目指す方に利用されている印象です。
金額もネイルスクールのように高額ではないので、隙間時間に学びたい方にピッタリ!
ただし、直接的な技術の指導がないことや、自己管理ができない方にとっては難しい方法になるので、メリットとデメリットを踏まえて受講は考えてくださいね。

パターン3:職業訓練校で学び、ネイルサロンに就職
金額が一番気になる方は、行政機関である職業訓練校でネイルスクールに通う方法もあります。
最大のメリットは、何と言っても基本は無料で学べること!
検定代や道具代がかかる場合はありますが、基本は無料でネイルスクールのような金額はかかりませんし、就職することが目的の機関なため、就職支援もある程度期待できるでしょう。
ただし、ネイルスクールのような細かいカリキュラムはなく、学校の授業のようにどんどん進んでいき、細かい指導や苦手な部分を集中して練習することができません。
また、期間や場所が限定されるので、住んでいる地域によってはこの制度が使えない場合もあります。

パターン4:独学で資格取得し、サロンに勤める
最近ではSNSでネイルの動画を簡単に見ることができますよね。
ネイルサロンに就職するには最低限のネイル検定が必要なため、サロンを受けるために独学で資格取得を目指す方も増えてきました。
試験対策の動画はたくさんアップされているので、無料で手軽に学べるのは大きなメリットでもあります。
ただし、細かい部分の直接的な指導はないため、つい自己流になり変なクセがついてしまう場合も!
また、勉強時間は自分で管理する形になるので、自己管理が苦手な方は少し難しい方法かもしれません。

パターン5:独学で資格取得し、そのまま自宅サロンや出張ネイリストとして起業する
パターン4と似ていますが、独学で資格取得をしたのちサロンには就職せず、そのまま自宅サロンを開業したり、出張ネイリストとして働く方法もあります。
自宅に空きスペースがある場合は、通勤時間も初期費用も抑えられる自宅サロンはとても魅力的に感じますよね。
また、出張ネイリストはお客様の家に行ったりイベントに出店したりと、店舗を構える必要がないため身軽に働くことができます。
しかし、サロンワークの経験は、サロンの基本的な流れだけでなく、トラブルの対処法や接客の基礎スキルまで身につくため、やっておいて損はない経験です。
そして、賃貸や分譲マンションなどでは自宅サロンがNGな場合が多いので、住まいによりできない場合もあることも頭に入れておきましょう。

不器用な人こそネイルスクールに通うのがおすすめ

不器用な方は、やはりネイルスクールに通うのがおすすめです。
ネイルスクールは自分に合ったカリキュラムをプロが指導してくれ、苦手な部分はより徹底して教えてくれます。

道具の持ち方や力の入れ加減など、直接的な感覚は対面でのアドバイスが一番分かりやすいです。
オンラインだと見よう見まねや自己流になる可能性が高いため、不器用だからこそ、最初に正しい基礎を身につけれるよう、基本の技術を磨いていきましょう。

働くならネイリスト検定を取得してからが良い

ネイリストとして働きたいなら、検定試験を取得してからが良いでしょう。
サロンワーク経験者は別ですが、基本は採用されたら研修期間があり、その後本採用になる流れが一般的です。

全くの無知識だと道具の名前を覚えるだけで一苦労、研修期間も長期間に及んでしまう可能性が高いため、ネイリストとしてお客様に入れるのが遅くなってしまいます。
基本の知識があるとサロンワークの流れがスムーズに理解できるので、まずは3級取得を目指してください。

2級まで持っていると求人の採用率がグッと上がるので、就職できるサロンの選択肢を広げたい方は、2級までは取得しておくと良いかもしれません。

まとめ

ネイルの施術を受けている画像

ネイリストは不器用でも、『地道な練習』と『コミュニケーションスキル』があれば目指すことのできる職業です。
お客様はネイルを可愛くしてもらうのも重要ですが、話を聞いてもらったりリラックスできる空間をネイルサロンに求めている場合も多々あります。

お客様と長く良い関係を続けるために、技術力の向上はもちろん、居心地の良い空間を提供できるよう、気配りも忘れないでくださいね。

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