近年、美容用品でも環境に配慮したものや有害物質を含まないもの=有害物質フリー製品など、人にも地球にも優しい商品を選ぶ人が多くなっています。ネイルも例外ではありません。誰もが安全に安心してネイルを楽しむために、体に有害といわれている物質をできるだけ野菜などから取るなど、自然由来の成分で作られているマニキュアがあります。ただ、このようなオーガニックのマニキュアは、ナチュラル系ショップやオンラインストアでしか買うことができず、一部のオーガニックコスメ好きの間でしか使われていませんでした。しかし近年、Ron Herman(ロンハーマン)など、人気のセレクトショップでも取り扱われるようになり、広く注目されるようになりました。そして意識の高いおしゃれ女子の間で、「ネイルをするなら爪にも環境にも優しいものがマスト!」として、今では植物由来のオーガニック系マニキュアは人気が急上昇しています。また毎年夏になると、体力の消耗や強い紫外線で、髪や肌が枯れぎみになっていませんか?それは、野菜不足のせいかもしれません。ある調査によると、家庭をもつ20~59歳の女性1200人に行った調査では、67.0%もの人が「夏は十分野菜を食べていない」と答えています。夏は意外に野菜がとれていない季節なのです。そしてほとんどの人は、自分の野菜不足に気が付いていません。しかしそのままにしておくと、夏の日差しに疲れきった肌や髪はどんどん枯れていき、夏が終わる頃にはツヤのない老け込んだ印象になってしまいます。それを食い止めてくれるのが、アミノ酸と夏野菜です。今回はネイルの成分が安心の野菜由来のマニキュアと、爪や髪にとっても重要な栄養となるアミノ酸と夏野菜の秘めたるパワー、そして野菜不足解消の美味しいレシピをご紹介します。
有害物質フリーで野菜由来のマニキュアってどんなの?
長年マニキュアをしていると、爪に筋が入ったり黄ばんできたりとダメージが気になりますよね。それは、マニキュアに含まれている成分と、落とす度に使う除光液が原因であることが多いです。少量を1回使う程度ならそこまでダメージがありませんが、使うことの積み重ねでダメージが蓄積されていくのです。そこで近年ネイル業界では自然由来の成分にこだわった、爪に優しいマニキュアがとても注目されています。なおかつ、自然由来のマニキュアは爪へのダメージとなる有害物質をカットしている商品ばかりなので、まさにオーガニックで有害物質フリーのネイルが楽しめるのです。
その中で代表的なものは、パリ発のナチュラル系ブランド「manucuris green(マニキュリスト グリーン)」のナチュラルネイルカラーです。以前は一部のナチュラル系ショップやオンラインストアでしか手に入れることができませんでした。しかし、現在その品質の良さやおしゃれなパッケージ、またカラーバリエーションの豊富さから、有名セレクトショップでもこぞって取り扱いを初め、とても購入しやすくなりました。この「green」はジャガイモ、トウモロコシ、サトウキビ、小麦などの野菜を使った植物由来の成分が全体の80%を占めている、人と環境に優しいマニキュアです。他にも、爪へのダメージが最も心配される除光液は100%植物由来という徹底ぶりで、乾燥や黄ばみの原因となるアセトンや酢酸エチルを一切使わずにマニキュアを落とすことができます。またココナッツオイルの配合により、爪が乾燥することなく、長く安心して使い続けることができます。
マニキュアの有害物質とは、ホルムアルデヒドや酢酸エチル、パラベン、トルエン、フタル酸ジブチルなどがあります。また、除光液の主成分であるアセトンは、脱脂作用が非常に強いので、爪や皮膚の乾燥を招いてしまいます。これらは前述の通りほんの少し使うだけなら問題ないのですが、長期間繰り返し使っていると爪や皮膚に悪影響を与えかねません。そんな心配をなくし、爪や皮膚にも優しくネイルを楽しめるのが、有害物質フリーのマニキュアなのです。さらに、greenシリーズのような野菜が由来で出来ているマニキュアなら、環境にも優しくネイルを付けられます。オーガニック成分は人への優しさだけでなく、環境への配慮も兼ね備えたものばかりです。自然の恵みを活かした、有害物質フリーのネイルカラーで、爪へのダメージを気にすることなく、いつまでも健康的にネイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
夏パワーの源は夏野菜だった!?
スタミナのつく食材を意識して食べているのに、なんだかパワーが出ない・・・。それは野菜不足のせいかもしれません。実は、夏野菜は栄養価の高さがピカイチなのです。強い紫外線に晒される夏野菜には、ビタミンやミネラルはもちろん、老化防止に威力を発揮する抗酸化成分がたっぷり含まれています。
●主な栄養素
・トマトやピーマン、カボチャといった緑黄色野菜の「β-カロテン」
・トマトの「リコピン」
・ナスの「アントシアニン」
●その他の栄養素
・ピーマンの「ビタミンC」
特に赤の完熟ピーマンのビタミンCは中1個で60mgもあり、1個半も食べれば1日の推奨量100mgが摂れてしまいます。またピーマンやゴーヤのビタミンCは、熱に壊れにくいのも嬉しいですね。
・ナスやキュウリ、トマトに豊富な「カリウム」
むくみの解消に効果的です。
・オクラやモロヘイヤの「ムチン」
免疫力アップに繋がります。
また夏野菜の「ビタミンB群」や「ミネラル」は、エネルギー代謝を促進してくれます。これら栄養素の総合力で、夏野菜は夏バテ防止に力を発揮します。
夏野菜を鍋にしてたくさん食べよう
夏に野菜不足になる大きな理由は、暑さで加熱調理が減るということです。だからといってサラダなどの生野菜では、たくさんの量は食べられません。そこで、おすすめなのが夏野菜を使った鍋料理です。では夏にピッタリのお鍋レシピをご紹介します。
●トマト鍋
・材料(2人前)
カットトマト缶 1缶
ナス 中2本
ピーマン 1個
ズッキーニ 2分の1本
タマネギ 1個
キャベツ 3分の1玉
ミニトマト 適宜
豚ばら肉 適宜
・調味料
水 300cc
固形コンソメ 2、3個
トマトケチャップ 大さじ3杯
オリーブオイル 適宜
鶏がらスープの素 適宜
塩コショウ 適宜
野菜は好みのサイズに切り、ナスはフライパンで揚げ焼き、豚ばら肉は湯通しして脂を落としておく。
●作り方
①土鍋にトマト缶と水を入れ、火にかける。
②温まったらコンソメを入れ、火を止めてケチャップを入れる。
③材料を入れてオリーブオイルを振りかけ、柔らかくなるまで煮込む。
④最後に、塩コショウ、鶏がらスープの素で味を整えて出来上がり。
暑い時はやっぱり冷製夏野菜
夏野菜がたっぷりとれる鍋ですが、やっぱり夏は野菜も冷たくして食べたい!という方には、疲労回復効果抜群の冷製夏野菜レシピをご紹介します。
●冷製カポナータ
・材料(2人前)
ナス 中1本
パプリカ 赤、黄色各2分の1個
ズッキーニ 4分の1本
タマネギ 4分の1個
セロリ 4分の1本
ニンニク 1片
・調味料
カットトマト缶 4分の1カップ
黒酢 大さじ2分の1
黒糖 小さじ1
洋風スープの素 適宜
塩 少々
ナス、パプリカ、ズッキーニは乱切りにし、タマネギ、セロリ、ニンニクはみじん切りにしておく。ナスは塩水でアク抜きし、水気を絞っておく。
●作り方
①ナス、パプリカ、ズッキーニを揚げ焼きにする。
②フライパンを火にかけて大さじ2分の1のオリーブオイルをひき、ニンニクをさっと炒める。
③タマネギとセロリを入れて2~3分炒め、調味料を加えて煮立たせる。
④揚げ焼きした野菜を加え、蓋をして弱火で10分煮込んで出来上がり。
⑤粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やしておく。
トマトは夏野菜の王様
夏野菜の中でも、トマトの抗酸化成分の豊富さはダントツです。
●トマトの抗酸化成分
・β-カロテン
・ビタミンC
・リコピン
・クロロゲン酸
・ケルセチン
ほかにも、血圧やコレステロールを下げるGABA、胃粘膜を修復するビタミンUなど「トマトが赤くなると医者が青くなる」とはよく言ったものです。
●リコピンを摂るならトマトジュースで!
トマトの赤は実はリコピンの色なのです。特に市販のトマトジュースは、生トマトと比較にならないほど濃い赤色をしていますね。それは、2種類のトマトのリコピン含有量がもともと違うからです。ジュース専用トマトの完熟期のリコピン量は、なんと生食用トマトのおよそ3倍にも及びます。さらに、ジュースにする過程で細胞壁が破壊されるので、リコピンの吸収率も生トマトの3倍になります。
●トマトを使ったおすすめ料理
・リゾット
・煮込み料理
・ミネストローネ
・ラタトゥイユ
・カレー
など、毎日の料理にトマトを活用することで、豊富なリコピンパワーの摂取が期待できます。
爪はケラチン=アミノ酸でできている
爪は前述の通り、髪や皮膚の仲間で、「ケラチン」というたんぱく質が主成分です。皮膚は軟ケラチンという、脂質を多く含んだものでできており、爪や髪は硬ケラチンという、硫黄を多く含んだものでできています。髪の毛を燃やしたときに、硫黄のようなニオイがするのはそのためです。軟ケラチンも硬ケラチンも、様々な種類のアミノ酸で構成されているので、爪はアミノ酸の固まりと考えてもよいでしょう。
アミノ酸の重要性
アミノ酸は爪や皮膚だけでなく、筋肉やホルモン、内蔵などにも使われており、人の体を作るために必要な栄養素です。人体を構成するアミノ酸は20種類にも及び、体内で作ることができる非必須アミノ酸と、たんぱく質の含まれている食べ物を取らないと得ることができない、必須アミノ酸があります。
●アミノ酸をしっかり摂るには
爪は皮膚のように再生するものではありません。過度なネイルチェンジで爪がボロボロになった人や、二枚爪や爪割れが起きやすい人は、これから生えてくる爪を健康で丈夫な爪にしていきましょう。丈夫な爪を作るには、栄養補給が不可欠です。特に体の中で作り出すことができない必須アミノ酸は、毎日の食事からしっかり摂っていきましょう。
▼おすすめの食材
・豚ロース
・まぐろ
・サケ
・カツオ
・たまご
・牛乳
・納豆
・豆腐
・白米
・小麦
・ごま
・アーモンド
上記の食材からは、豊富なアミノ酸が摂取できます。さらにお肉や卵などの動物性食品と、大豆などの植物性食品では、摂れるアミノ酸の種類が異なります。例えば豚ロースを生姜焼きにして、納豆や味噌汁をプラスするなど、バランス良く取るようにしましょう。
●アミノ酸だけでなく、ビタミンやミネラルも大切
アミノ酸は様々な食材に含まれています。しかしアミノ酸だけをたくさん摂っても、丈夫な爪や健康的な体づくりには繋がりません。野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルを一緒に摂る必要があります。とはいえ、3食の中ですべての栄養をバランス良く摂るのは大変ですよね。そんな時は補助食品として、サプリメントや栄養ドリンク、プロテインなどを活用するのがおすすめです。
皮膚とアミノ酸の関係
私達の肌は一枚の膜のように見えますが、実際は、外側から表皮、真皮、皮下組織の3つの層から構成されています。このうち、肌状態に大きく関与してくるのが表皮と真皮です。スキンケアは、表皮と真皮に働きかけることを目的としています。表皮を作る角質細胞も、真皮を支えるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンも、すべてたんぱく質の一種です。そして、このたんぱく質を構成しているのがアミノ酸。何種類ものアミノ酸が連なり、その結合の仕方を変えることによって、様々なたんぱく質を形成しているのです。
角質層に働きかけて健康な肌を保つ
健康な肌は、表皮の一番上にある角質層がバリアの役割をして、外からの刺激をブロックし、肌内部の水分が蒸発するのを防いでくれます。バリア機能の整った健康な肌を手に入れるためには、ターンオーバーの正常化が欠かせません。新しい肌細胞を生成し、古くなった角質を取り除き、ターンオーバーを正しいサイクルへと導く役目を持っているのがアミノ酸です。また、角質層内で水分を保持する天然保湿因子(NMF)の主成分もアミノ酸です。天然保湿因子が角質層内に十分満たされていると、肌はうるおいを保ち、乾燥を防ぎます。アミノ酸の不足は、肌のバリア機能を弱め、乾燥肌の原因となります。敏感肌で悩む方にとって、アミノ酸は必須の栄養素なのです。
まとめ
自然の持つ力は偉大です。いつまでも健康的で美しくいられるよう、爪も体も、全身に自然のパワー取り入れていきましょう!そしてアミノ酸は、肉や魚・野菜・穀物など、様々な食品にいろいろな形で含まれています。中でもアミノ酸の含有量に優れているのが、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品です。これらの食品をバランスよく食べることが、多様なアミノ酸をバランスよく摂取するポイントとなります。また、ビタミン類と一緒に摂取することで、アミノ酸の効果はより高められます。特にビタミンB6は、アミノ酸の代謝を助ける働きがあるので、意識して取りたいビタミンです。毎日の食事でアミノ酸を摂るのが一番ですが、食事内容が偏ったり、ダイエットで脂質や糖質の摂取を控えたい時などは、サプリメントやドリンク剤の利用をおすすめします。敏感肌の原因も、もしかしたらアミノ酸不足にあるかもしれません。サプリメント等で足りないアミノ酸を補ってあげましょう!