ジェルネイルをしたあと、よくみると一部が白くなって浮いているという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この現象のことを、中浮きと言います。
せっかく爪先を綺麗にしたくてジェルネイルをしたのに、中浮きしていたら、見た目も悪くて気になりますよね。実は、中浮きは、その見た目以外にもいくつかのリスクがあるのです。
今回の記事では、ジェルネイルの中浮きの原因と対処法をメインに解説していきます♪
中浮きしにくくなるセルフネイルのやり方とコツをご紹介しますので、最後まで読んでみてくださいね。
- ジェルネイルの中浮きとは
- ジェルネイルが中浮きしてしまう原因
- 1.ジェルや爪に負荷がかかっている
- 2.ジェルの塗りが薄い
- 3.ジェルを厚塗りしすぎている
- 4.ジェルと爪の相性が悪い
- 5.油分除去やサンディングが足りない
- 6.硬化時間が足りない
- ジェルネイルの中浮きを放置するリスクは?
- ・グリーンネイルになる危険性も
- ・爪が割れたり、亀裂が入ることも
- ジェルネイルが中浮きしないための対策
- ・爪の状態に合わせて使うジェルを選ぶ
- ・プレパレーションをしっかり行う
- ・ジェルは適切な厚みになるよう仕上げる
- ・ジェルに適したワット数・時間数を守る
- ・爪先を丁寧に扱う
- ジェルネイルが中浮きした時の対処法
- ・気がついたらすぐにオフする
- ・ネイルサロンで付けたネイルならお直しできる可能性あり
- まとめ
ジェルネイルの中浮きとは
ジェルネイルの「中浮き」とは、自爪の根元やサイド、爪先は浮いていないのにジェルネイルの真ん中から浮いてしまう(=リフトする)ことを指します。
中浮きするとジェルと自爪の間に空気が入り、その箇所が白くなっている場合が多いです。
ジェルネイルはつけてから数週間経つと、爪先や根元から浮いてくることがほとんどですが、稀に、爪先や根元は無事で中だけが浮いてしまう(=中浮き)こともあります。
ジェルネイルが中浮きしてしまう原因
では、中浮きはなぜ起こるのでしょうか?
ジェルネイルが中浮きしてしまう原因をご紹介いたします。
1.ジェルや爪に負荷がかかっている
ジェルネイルが中浮きする原因として、日常生活の動作や自爪の伸ばし過ぎなどから爪やジェルネイルに負荷がかかりすぎているということも考えられます。
ジェルネイルといえども、何をしても剥がれない!というわけではありません。
指先や手に力がかかる作業が多かったり、強い衝撃を与えすぎてしまうとジェルネイルの中央部分から中浮きしてしまう原因になります。
自爪は伸ばし過ぎないようにして、日常生活でも指先を酷使する作業は注意が必要です。
2.ジェルの塗りが薄い
ジェルネイルの塗り方が薄いことも中浮きの原因として考えられます。
ジェルネイル(特にベースジェル)には、適量が存在します。
あまりにも薄付きのジェルネイルの場合、爪をカバー(保護)する役割が成り立たず、中浮きする原因になってしまうことも。
おすすめは、ベースジェルを薄く全体に均一に一度塗り→少しぷっくりめに二度塗りすることで、中浮きを含むリフト全般を防ぎやすくなります。
3.ジェルを厚塗りしすぎている
反対にジェルネイルを厚塗りしすぎることもまた、中浮きの原因になることもあります。
特にマットなカラージェル(白、黄色、黒など)は、色の顔料が多いため硬化不良を起こしやすく、こうした硬化不良が原因で中浮きしてしまうことが多々あります。
マットなカラージェルは、ムラなく塗るのが難しいカラーですが、だからといって厚く塗ってしまうことでも硬化不良、そして中浮きの原因になります。
カラージェルを含め、ジェルの量は適量をとり、しっかりと硬化をすることが大切です。
マットなカラージェルの場合は、薄く均一に塗り硬化する工程を数回繰り返し、確実に硬化をしながら色味を出していきましょう。
4.ジェルと爪の相性が悪い
日常生活や爪の長さ、ジェルの適量を気にかけているのにどうしても中浮きしてしまうときは、ベースジェルと自爪の相性が悪いことも考えられます。
ジェルネイルや自爪には、それぞれ性質と個性があります。
ジェルネイルを塗布する前の下処理(ファイリング、甘皮ケア、油分除去)をしっかりとしているにも関わらず、いつもジェルが浮いてしまうという方は、ベースジェルが合っていない可能性も。
お爪の性質に合わせて、ベースジェルを変えてみることも打開策になります。
5.油分除去やサンディングが足りない
ジェルネイルの持ちには、下処理がとても大切です。
この下処理とは、ファイリングや甘皮ケアに加えて、爪表面の油分除去とサンディング(表面を軽く削って傷を入れること)も含まれますが、この油分除去とサンディングが十分でないと中浮きの原因になります。
ジェルネイルは、つるんとした表面や油分が多い部分に塗布すると弾いてしまい、密着しないという性質があります。
そのため、ベースジェルを塗布する前は必ず油分除去とサンディングをしっかりと行いましょう。
サンディングすることで自爪が薄くなるのを懸念している方は、サンディング不要のノンサンディングジェルがおすすめです。
6.硬化時間が足りない
ジェルは、メーカーや種類に応じてそれぞれ定められた硬化時間があります。
この硬化時間が足りていないと前述したように硬化不良となり、中浮きする原因になってしまいます。
ジェルを塗布する前にジェルの裏面パッケージなどで求められる硬化時間と硬化用ライトのワット数を確認し、しっかりと硬化をするように注意しましょう。
ジェルネイルの中浮きを放置するリスクは?
ジェルネイルの中浮きに気付いたら、基本的には、すぐに付け替えかオフをすることが大切です。
その理由として、ジェルネイルの中浮きを放置するリスクをいくつかご紹介します。
グリーンネイルになる危険性も
前述しましたが、ジェルネイルが中浮きしている状態は、ジェルが剥がれて自爪との間に一部空洞ができている状態のことを指します。
この状態を放置することで、隙間から生活用水(日常的な水仕事やお風呂など)が入り込み、雑菌や常在菌である緑膿菌が発生して、爪が緑に変色するグリーンネイルになる危険性があります。
グリーンネイル自体は、もともとある常在菌が原因なため、軽度であればそこまで悪さはしないのですが、免疫力が下がっていたり、爪が傷んでいる場合などは、爪甲剥離に発展してしまうこともあるため、ジェルネイルの中浮きに気付いたら、すぐに付け替えもしくはオフをしましょう。
爪が割れたり、亀裂が入ることも
中浮きした状態を放置することで、そこからジェルネイルが剥がれていき、日常生活でのちょっとした衝撃で爪に亀裂が入ったり、割れたりする危険性があります。
ジェルネイルが浮いていると、その分、強度が弱くなるため、爪先をぶつけたなどの少しの衝撃でも、負荷がかかりやすいストレスポイント(爪先の白い部分と皮膚の境目あたり)から、爪が割れやすくなってしまいます。
ジェルネイルが中浮きしないための対策
ジェルネイルの中浮きがNGな理由をお伝えしてきましたが、では、中浮きしないためにはどうしたら良いのでしょうか。
セルフネイル初心者でもすぐに実践できる、ジェルネイルが中浮きしないための対策をいくつかご紹介します!
爪の状態に合わせて使うジェルを選ぶ
繰り返しになりますが、自爪やジェルには性質と個性が存在します。
爪の柔らかい人はテクスチャーの柔らかいジェルを選ぶなど、自分の自爪の状態に合わせたジェルを選んで使用することで、中浮きを防ぐことができます。
また、ネイルが浮きやすい方や自爪が弱い方、薄くなっている方向けに密着力の高いベースジェルを販売しているメーカーもあるため、色々なジェルを吟味して使用することが大切です。
例)
特別問題のない爪→パラジェル
浮きやすい爪→パラジェルEXなど
プレパレーションをしっかり行う
ジェルネイルにおいて最も大切とされているのが、プレパレーションです。
プレパレーションとは、ジェルを塗布する前の下処理のことで、爪の長さや形を整える、甘皮ケア、そして爪表面の油分を除去する工程までを指します。
このプレパレーションのやり方が不十分な場合、ジェルの密着が悪くなり、すぐに浮いてしまう原因になります。
甘皮はしっかりとケアをし、エタノールなどでしっかりと爪表面全体の油分を除去してから、ジェルを塗布するようにしましょう。
また、爪の油分が多く、ジェルを弾きやすい体質の人は、ジェルの密着をよくするプライマーを使用するのもおすすめです!
ジェルは適切な厚みになるよう仕上げる
ジェルネイルは、それぞれのジェルや爪に合った適量が存在するため、薄すぎても厚すぎてもダメです。
薄すぎると剥がれやすくなり、厚すぎると硬化不良になりやすいため、適切な厚みで塗布して仕上げるようにしましょう!
ジェルに適したワット数・時間数を守る
ジェルには、メーカーや種類によって、適した照射ワット数や時間が異なります。
使用するジェルの容器などに求められるワット数、時間が記載されていますので確認しましょう。
照射ワット数や時間を守らないと、ジェルがしっかりと硬化されず、生焼け状態になってしまいます。
そうすることでジェルが剥がれやすくなり、当然中浮きするリスクも上がってしまうため、要注意です。
また、ジェルによっては、照射するためのライトタイプも限定されることもあるため、お使いのライト(UV/LED)に対応しているジェルかどうかも確認が必要です。
爪先を丁寧に扱う
前述もしましたが、ジェルネイルをしたからといってあらゆる衝撃に耐えられるわけではありません。
爪先や指に負荷がかかりすぎることで中浮きを含むネイルトラブルが発生しやすくなるため、ジェルネイルを施した後も爪先や指は丁寧に扱うことを心がけて!
ジェルネイルが中浮きした時の対処法
ジェルネイルが中浮きする原因についてお話しましたが、「それでもジェルネイルが中浮きしてしまった!」そんな時はどうしたら良いのでしょうか。
すぐにできる対処法をお伝えいたします。
ジェルの浮きに気づいたらすぐにオフする
中浮きに気が付いたら、できる限り早くネイルオフをしましょう!
ジェルネイルが中浮きしたまま長く放置していると隙間から生活用水などが入り込み、湿気がこもることで自爪に菌が増殖してしまい、グリーンネイルになる危険性があります。
実際に私が見てきたグリーンネイルになってしまったお客様の大半は、この中浮きの状態を放置していることが多いです。
中浮きのみならずジェルネイルの浮きは、放置すると更に剥がれていったり、爪に亀裂が入る、グリーンネイルなど二次トラブルに繋がりかねないため、気付いたらすぐにオフ、またはリペアするのが無難です。
ネイルサロンで付けたネイルならお直しできる可能性あり
ネイルサロンで施してもらったジェルネイルであれば、多くの場合、お直しが可能です。
特に施術後、数日以内での中浮きなどのリフトは、無料で直すというネイルサロンも多く、中浮きしていることに気が付いたらまずはネイルサロンに問い合わせてみるといいでしょう。
特に付け替えまでにまだ期間がある場合は、自爪への負担も考えてお直しで対応してもらうことが好ましいですよ。
まとめ
今回は、気になるネイルトラブルの代表「中浮き」の考えられる原因、対処方法や予防方法について解説いたしました。
簡単にまとめます。
・ジェルネイルが中浮きする原因と対策
- 自爪やジェルネイルに負荷がかかりすぎている
→爪を伸ばし過ぎない、指先を酷使しない - ジェルネイルの厚みが適切じゃない
→ジェルは薄すぎても厚すぎてもNG、適量を守る - 自爪とジェルの相性が悪い
→爪の性質に合わせたジェルを使用してみる - 下処理不足
→ベースジェル塗布前はしっかりと油分除去とサンディングを行う - 硬化不良
→決められた硬化時間をしっかり守る、ジェルを適量で塗布する
・ジェルネイルの中浮きに気が付いたら
- すぐにオフする(グリーンネイルになる危険性があるため)
- ネイルサロンでお直ししてもらう
最後に補足として、ジェルネイルの中浮きは、目につきやすいハンドネイルのみならずフットネイルでも生じることがあります。
特にフットネイルは、中浮きなどのリフトに気付きにくいため、夏につけたフットネイルを冬までつけたままにしていると、中浮きが原因でグリーンネイルになっていたという事例をよく見かけます。
そのため、これからの夏の時期人気のフットネイルをする際は、必ず1ヶ月~2ヶ月の周期を守って付け替えまたはオフをしましょう♪