マニキュアやジェルネイルを楽しんでいる人の中には、自爪が弱くなっているのではないかと心配になる方もいるようです。
例えば除光液を使う頻度が高かったり、ジェルネイルを付け替えるタイミングが1~2週間と早めの場合は爪が乾燥しやすく、割れたり欠けたりしやすいです。
爪を丈夫にするためにも、負担をかけにくい、爪に優しい成分のネイル用品を使って、ケアしながらおしゃれを楽しみましょう!
そして爪が弱くなる原因を知って、自爪がきれいになるように育ててみてはいかがでしょうか。
今回は爪が弱る原因や対策、爪に優しいネイルについてご紹介します!
爪が薄くなる主な原因
先天的に爪が薄くて弱いという人もいますが、ほとんどの人は後天的なものが原因で爪が弱くなってしまいます。
以下では代表的な原因を6つご紹介します。
1.栄養不足
栄養不足は爪が弱る原因の一つです。
爪は主にケラチンという成分でできており、ケラチンはタンパク質の一種です。
ちなみに髪もケラチンで作られています。食事から摂取するタンパク質が足りないと、伸びてくる爪が薄く弱々しいものになるので、衝撃に耐えられず、割れたり欠けたりしやすくなります。
対策としては、食事や補助食品などでタンパク質をしっかり摂るようにしましょう。
特に赤身のお肉やお魚にはタンパク質が多く含まれています。食事から十分に取れない場合は、タンパク質のサプリメントやプロテインをいつもの食事にプラスするのがおすすめです。
爪だけでなく、髪も丈夫でツヤツヤになる効果が期待できます!
2.乾燥
爪や皮膚にとって乾燥は大敵です。
爪自体は水分を保つ機能がなく、爪の下にある皮膚が水分を保持しています。
手洗いや指先を使うだけでも皮膚の水分はなくなってしまうので、ネイルオイルやハンドクリームで保湿をしないと乾燥し続けます。
そして手の乾燥は外部からの刺激だけでなく、冷え性や、体の疲れが原因になることもあります。
運動不足だったり、お風呂は湯船に入らずシャワーで済ましていたりすることが続くと、冷え性になりやすく、体の疲れも取れにくいです。
3.爪を噛む・爪をむしる
子供の頃から爪を噛んだり、むしったりするくせが大人になってもやめられない・・・という人は意外と多いです。
爪を噛んだり、爪切りなどを使わずむしったりするのは、爪に直接ダメージを与えてしまいます。
これらの行為は続けるほど爪が弱くなって、頻繁に爪が割れたり欠けたりしやすくなります。
また爪と皮膚をつなぐハイポニキウムという部分が傷ついて、爪の面積がどんどん小さくなる場合もあります。
対策としては、噛んでしまう爪をジェルネイルで厚く覆ったり、噛むと苦味があるマニキュアなどを使用したりして「噛んではいけない・むしってはいけない」と脳に学習させていきましょう。
ちなみに爪噛みや爪をむしる行為がストレス発散になっていることもあるので、無理に断ち切って辞めようとすると逆効果になるかもしれません。
「噛む頻度を少しずつ低くしていく」という軽い目標から始めて、焦らず治していきましょう。
4.ネイルを無理やり剥がす
ネイルサロンでジェルネイルを付けていると、そろそろ付け替えようという時期に爪先や根元からジェルが浮いてきてしまうことがあります。
ジェルが浮いた状態になると、髪に引っかかったりストッキングを破いてしまったり、小さなことですが何かと生活しにくくなります。
「どうせ付け替えるし外しちゃえ」と、無理にジェルを剥がすと自爪を一緒に剥離してしまいます。
これも自爪が薄くなる原因の1つです。
また、セルフネイルでジェルをしている人の中には、ジェルを削ってリムーバーを染み込ませたコットンを爪に被せ、アルミで巻くという本来のオフの仕方が面倒に感じる人もいるのではないでしょうか。
面倒だからとベリッと剥がしてジェルを付けるというのを繰り返してもやはり自爪が傷みます。
正しいオフをするようにしましょう。
オフを楽にしたい、頻繁に付け替えたいという場合は、ピールオフジェルというシールのように剥がせるベースジェルを使うのもおすすめです。
5.ネイルを頻繁に付け替える
ジェルネイルの頻繁な付け替えや、こまめにマニキュアを塗り替えることも、爪が薄くなる要因です。
ジェルネイルはオフの時に一番ダメージを受けやすく、オフ作業の頻度が高いとその分爪を薄くしてしまうリスクも高まります。
また、マニキュアを落とす時に使用する除光液も強い脱脂作用で乾燥を引き起こすので、過度な使用には注意が必要です。
ジェルネイルを一週間で付け替えたり、マニキュアを毎日オフして塗り替えるなど、頻繁なネイルの付け替えはしないよう気を付けましょう。
6.爪や指先に負担をかけている
爪先でシールやテープを剥がす、プルタブを開ける、隙間の掃除、段ボールの梱包作業など、爪や指先の酷使は乾燥を進行させ、爪を薄くしてしまいます。
乾燥が進んだ指先は爪が欠けやすい、割れる、二枚爪などのトラブルが起こりやすい状態です。
その状態で指先や爪へ負担をかけ続けると、少し伸びてはすぐ割れる、また伸びては欠けてしまうという悪循環になってしまいます。
爪を綺麗に保つには保湿が大切とよく聞きますが、指先の扱いにも気を付け、負担を少なくするよう意識しましょう。
薄い爪が招くトラブル
薄い爪だとなぜ良くないのでしょうか。
爪が薄いことにはいくつかのデメリットがあります。
以下のようなことが起こりやすいため、薄くなった爪を健康な爪に改善していく必要があるのです。
二枚爪になりやすい
二枚爪(爪甲層状分裂症)とは、爪の表面が薄く剥がれることです。
ちなみに、爪が薄い場合だけでなく、爪に負荷がかかっていたり、爪切りで爪を切っていたりすることも二枚爪になる理由ではあります。
剥がれた部分が服の繊維に引っかかるなど、日常生活でもストレスを感じやすいです。
爪が割れやすい
爪が薄いと爪が割れやすいこともあります。
補強コートで保護したり、割れた部分をリペアしたりすることも可能ですが、健康な爪であれば割れにくいですよ。
ジェルネイルの持ちが悪くなる
ジェルネイルをする場合、爪が薄いとジェルの持ちが悪くなることもあります。
また、施術中にライトに手を入れたときに発生する「硬化熱」を感じやすいこともあるため注意が必要です。
足の爪は巻き爪になりやすい
上記3つに加えて、足の爪の場合は薄くなると巻き爪になりやすいです。
巻き爪になると靴を履いた時や歩いたときに痛みを感じる方が多いので気をつけましょう。
爪を切るときにスクエアやスクエアオフの形にカットすると巻き爪になりにくいですよ!
薄い爪を改善する方法とは?
生まれつき爪が薄い方もいますが、日々のケアをしっかり行うことで丈夫な爪へ育てることが可能です。
薄い爪を改善する方法を3つ紹介していきます。
ネイルオイルでこまめに保湿する
指先は乾燥しやすい箇所で、乾燥が進むと爪の柔軟性がなくなってしまい、「欠けやすい」「二枚爪になりやすい」「亀裂が入りやすい」などトラブルが起こるリスクが高まります。
オイルで潤いを与えると乾燥予防になりますし、これから伸びる爪を健やかに成長させてくれる効果にも期待できます。
しっかりとした丈夫な爪を育てるために、ネイルオイルでのこまめな保湿を心がけましょう。
適切な頻度で正しいネイルケアを行う
丈夫な爪を育てるためには、適切な頻度でのネイルケアもおすすめ。
爪が薄い方や脆い方は、爪周りの乾燥だけでなく、甘皮がびっしり張り付いている場合も多いです。
甘皮周りを定期的にケアすると、これから伸びる爪を健やかに育ててくれる効果が期待できます。
ただし、頻繁にネイルケアを行うのは逆効果!
甘皮を必要以上に手入れすると炎症が起きてしまったり、凹凸のある爪が生えてきたりと、何かしら良くないことが起こります。
ケアのやりすぎは爪の成長に悪影響を与えてしまうため、「適切な頻度」で「正しいネイルケアを行う」ことが大切です。
ネイルケアは月一回くらいを目安に行い、ネイルケアを行った後はしっかり保湿をしましょう。
また、正しいやり方が分からない場合はセルフでは行わず、ネイルサロンでプロにやってもらうようにしてくださいね。
タンパク質やビタミンを摂取する
爪の弱さが気になる方は、栄養状態が関係しているかもしれません。
爪の主な成分はタンパク質で、不足すると髪の毛や爪の状態が悪くなってしまいます。
また、ビタミンもタンパク質の合成には欠かせない成分です。
タンパク質とビタミンを気にしつつ、バランスよく摂取することで強い爪を作る手助けをしてくれます。
身体は食べたもので形成されるので、身体の内側から健康的になれるよう、バランスの良い食事にも気をつけましょう。
まとめ
爪が元々薄い方もいますが、多くの場合は日々の生活での酷使やケア不足、乾燥などが原因で薄いと感じてしまっていることがほとんどです。
丈夫な爪を育てるためには、保湿や栄養バランスに気を付け、指先の扱いも意識して生活することが大切。
薄くしてしまう原因をきちんと把握し、しっかり対策を行って美しい手元を保ってくださいね。